第1話 ページ3
現在の時刻、午前10時。青年は割った薪と朝に捕った魚を持ち、少し離れた町に足を運ぶ。
彼の名前はA。町に着けばいつもの様に持って来た魚と薪を売る。売って得たベリーはけして多いとは言えない。
そのベリーでパンや日用品を買って帰り道を歩き出せば、飛んで来たのは石。ヒュッと石が風を切る音に気付きながらもAは避けない。
そのまま石はAの頭に命中し、額からは血が流れる。石が飛んで来た方向に目を向ければ街の子供が数人。
1人が石を投げた事が引き金となり、トマトや泥などが次々と飛んで来る。Aは避けようともせず、ひたすらに帰路を辿る。
初めの頃は仕返しが怖くて辞めさせていた大人達も、Aが反撃してこない事を知ってからは見て見ぬふり。
最初は悲しかったが、何年も続けば慣れてしまった。投石も止む頃には街を出て森へ入る。その森を数十分も歩けば、我が家に辿り着いた。
買って来たものをテーブルに置いて風呂に入る。時計の針は既に、天辺で重なろうとしていた。
昼食を取り、午後は買って来た本を読むか、島に上陸した海賊を追い払う。
それがAの日常。今日もいつもと変わらない日……の、筈だった。
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カルラ(プロフ) - あったらイラストほしいですね。これからも更新頑張ってください (2022年8月23日 22時) (
レス) @page17 id: 0c4c2f8b55 (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください💪 (2022年8月22日 23時) (レス) @page15 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダフニー | 作成日時：2022年3月9日 16時
