人気作者と炎上商法【占ツク】 (ページ9)

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A美とZ氏の"対立" ページ9

何故、このようにZ氏さんが優勢なのか？

－－Z氏さんの紡ぐ言葉の文面には、"威圧的"なものを感じるというユーザーが多いのだろう。

ただの意見を言うにしても、その見事な文才。読みやすく、説得力にあふれている。事実本人の小説作品から見受けられる実力は、きっと他サイトに行っても通じる－－いや、寧ろもっと高レベルサイトに行ったほうが評価されるのではないだろうか－－そう言っても過言ではない。

過言ではないのだ。

そのように認められる人物が多少威圧的な態度。その求心力は、ユーザーの畏怖の感情から来ている節さえある。

簡単に言えば、多くのユーザーにとってZ氏さんは「畏れ多い存在」なのだ。

だからこそ、「Z氏さんこそ絶対的に正しいという"思考停止"」が発生したのだ。
……勿論、A美さんが劣勢だった理由には、"名指しで人を批判する"ホムペという、なかなか出来ることじゃないものをやってのけたから、という背景も存在することは否定出来ないが。

ともあれこのZ氏さんへの不可解なほどの所信は、いつしか一部の狐疑なユーザーに「これはおかしい」と思わせるに至った。

次第にこうしたZ氏さんの勢力は「信者」とも揶揄され始め－－

『Z氏の信者？(笑)』

『みんなZ氏正しいって思いすぎだろ。怖いわ』

『やっぱりA美さんが言うように、Z氏さんがいつも煽り気味なのはだめだと思う。現にZ氏さんが正しいと思うのって、みんなZ氏さんが怖いからなだけじゃないの？』

－－「信者」……異常なまでにある人物を崇信し、そのために迷惑行動も省みない迷惑なファンを差す言葉。

確かにA美さんに暴言を吐くユーザーもいたが、ほとんどが捨て垢や未ログインユーザーで、同じ人物が粘着してくるようなこともなかった。

過去に存在した「信者案件」に比べたらZ氏さん擁護なんて、「信者案件」と言えるほどのものではない。

それでも、Z氏さん側へのヘイトは募り始めていた。それに抗う形で、A美さん擁護への批判も増していく。

－－嗚呼。

こうして、またしても占ツク中を掻き乱す大騒動は、幕を開けるのだ－－。