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「あなたに私の全てを捧げます、な。」
「はあ！？！って！じょー！！！お前何しにきてん！」
店の入り口に立っていたのは紛れもなく、じょう先輩やった。
もうその話聞き飽きてんけどまだ語り継いでんの〜？ロマンチストさんよ〜。なんて言って末澤先輩をからかっている。
丈「よ、おおはし！久しぶり！」
「…あ、久しぶりです！！！」
丈「末澤の店知ってたん？」
末「ちゃう、たまたま入ってくれたんやって！俺もびっくりしてん！」
丈「末澤のエプロン姿びっくりしたんちゃん？似合わなさすぎて！」
末「はぁ！？だまれ！まぁホンマにかずやわろてきたけどな！」
丈「おおはしわろたん！？やるやん！(笑)」
俺今、上手く笑えてるやろか？
引きつってない？
あれ、笑うときってどこに力入れたらいいんやろ…笑い声ってどんなんやったっけ？
じょう先輩ってこんな風に笑うんや。
楽しそう。…ううん、ちがう、…嬉しそう。幸せそう。ほんで、どこか悲しそう。
散らかっていた点と点がハッキリと結びついたのが、見えないはずやのに目の前に見える。
花に向けてた優しい目と同じ目を、じょう先輩は末澤先輩に向けている。
あの日花壇で見た悲しい目も、末澤先輩に向けている。
末澤先輩には幼馴染の彼女がいる。
じょう先輩に好きな人がいる。けどそれは叶わない恋。
全部が繋がった。
じょう先輩と末澤先輩の会話なんて耳に入ってこないぐらい、静かな空間にぽつんと置かれた気持ちになる。
これは俺の悪い癖、自分の世界に入り込んでしまう。笑え、笑うねん、今ここで様子がおかしかったらじょう先輩も末澤先輩も心配するやろ。上手くすり抜けて家に帰るんや。
丈「…はし！？おおはし！？」
「はっ、お、おれ！お母さんに買い物頼まれてた！の！忘れてました！！！い、いっ、急がないと！失礼します！！！！」
末「お、おう！またな！」
大丈夫か？！なんていう声は聞こえてないフリ。頭が真っ暗になる前に家に帰ろう。
家に着くとすぐに部屋に入る。
「買い物はー！？！？」とお母さんが叫んでるけど今はそれどころじゃない。
堪えろ、泣くな。
そんな気持ちとは裏腹に涙が止まらなかった。
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おまめさん(プロフ) - 樹れれ*さん» コメントありがとうございます！そしてすごく嬉しいお言葉…心に滲みます…（泣）引き続き、温かい目で見守ってやってください！ (2020年6月7日 16時) (
レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
樹れれ* - コメント失礼します！最近この小説を読むことが日課になりつつあるくらい大好きです。純愛で、それでいて儚い青緑を書ける主様素晴らしすぎます！（緑くんの純粋さが疲れをとってくれる癒しです。。）毎度の更新楽しみにしています。お身体にお気をつけてください(*^^*) (2020年6月7日 0時) (レス) id: d9fa3e456d (このIDを非表示/違反報告)
おまめさん(プロフ) - ももさん» コメント読んで嬉しすぎて上がった口角が下がりません…そう言っていただけると活力になります！少しでも読んでて良かったと思っていただけるような結末に向けて書いていきますので、温かい目で見守ってやってくださいませ！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 初めてコメントします。私自身嫌なことがあった日も、この小説読むと吹き飛ぶくらい大好きです笑、長編は連載大変やと思うので、マイペース保って無理せず頑張ってください！陰ながら応援してます。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: 1c767c69e9 (このIDを非表示/違反報告)
おまめさん(プロフ) - イチゴさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます(´；ω；｀)ゆっくりになりますが、今後もご愛読宜しくお願いします！ (2020年6月6日 0時) (レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おまめ | 作成日時：2020年5月3日 23時
