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スランプ ページ13

円「鬼崎ィ、御願いします」
『あ?』

俺がここ最近不機嫌なのは、じいちゃんの所為。

其を見兼ねてくれてか、皆ここ最近は距離を置いてくれたんだけど、円場は諦めたように此方に来て話し掛けてきた。

『……何』
円「全然ッ勉強してねーんだ!!救けてくれ!!」

__お前の体質はヒーローに向かない体質だ__

救けてからの単語で嫌なあの会話がフラッシュバックしてくる。

ギリッと小さく下唇を噛んでから、俯く。

円「き、鬼崎さん?」

弱々しく俺の名字を呼ぶ円場の今の怯えていたりする様子が目に浮かぶ。

怖がらせているか……?自分の目指すヒーローはそんなことしない……

ガタッと思いっきり立ち上がって、円場は元々大きかった瞳をさらに大きくさせていた。

俺はぐっと口角を上げて、ゴメン!と謝る。

『おっしゃー!!スランプから抜け出したぞ!!』
円「お、おぉ?」

円場問わず、クラスに居た全員が目を丸くさせていた。

俺はそんなことに構わず、ニッと笑ってみせる。

『円場、勉強だよな?教える教える。俺も復習にやるから、逆に一緒にやろうぜ』
円「お、おぉ!!何か知らんけど、いつもの鬼崎だな!!」

そうこうしていると、回原と小大と塩崎が来た。

回「俺も教わりてぇな。物理がさっぱりでよ」
小「ん」

何時もの、ん、で世界史の教科書を見せてくる小大。

塩「私も良いでしょうか…?古典でつまづいているところが」
『オッケーオッケー!この五人で休日集まろうぜ!!』

ずっと心配そうにしていた小大の頭を無造作に撫でると、表情は変わらないが、少し嬉しそうに頬をピンクに染めた。

回「あ、そう言えば。スランプって何があったんだよ」

思い出したように口を開きながら、訊いてくる回原に、あぁ、とまた笑ってみせる。

『さあな。何だったかな。忘れちまったよ』
円「何だよそれー!!」

心配して損した、といじける円場に、ゴメンゴメンッ、と平謝りをする。

ヒーローに向かない体質だろうが、

いつかは人を傷つけてしまうとか、

其を今考えたところで何も答えなんか出てこない。

考えたところで、

俺のヒーロー像が、

俺の正義感が、

ばあちゃんとの約束が、

全てガラッと変わるわけでもない。

来いよ、人を傷つけてしまう俺の運命よ。

全部全部変えてみせる。

絶対絶対人を笑顔にするヒーローになってみせる。

其が俺。

酒豪ヒーロー 酒呑童子なのだから。

6月16日 葉隠透生誕日→←6月12日 回原旋生誕日



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作者名:マカロン | 作成日時:2019年5月6日 13時

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