私と9人の妖精たち (雪) (ページ3)

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｢…で、君たちは一体何者なんでしょうか。ここに来た理由は？｣

ふ｢え？何？俺たちこれから尋問始まんの？｣

｢始まんの？ってまず私はあなた達のことを知りたい。｣

ふ｢んー、ざっくり言えば、さっきも言ったけど妖精ですね。｣

｢うん。それは分かってんだけど、具体的なことを教えて欲しいわけ。どうしてここに来たのかとか。｣

あ｢人間の世界で色々な経験をすることで一人前の妖精になるために来たんです。｣

ふ｢…まぁ、建前上はね…｣ﾎﾞｿｯ

ふっかさんが言った言葉を私は聞き逃さなかった。

｢…建前上ってどういうこと？｣

そう聞くと、2人は少し困ったような顔をして話し始めた。

ふ｢いや…実は…色々あって国を追い出されちゃって…｣

あ｢そうですね…追い出されちゃって…実は僕たち以外の7人の仲間たちも追い出されてしまったんです…｣

…おっとぉ？てことは、この2人以外にもあと7人は妖精がいるってことですか…？

何があったのか分からないけど仲間って結構重要だよね…？