高級車と絵になる横顔 ページ12
Asaid
思いもよらない展開に頭がなかなかついていかないけど、私は今高級車の助手席に乗っていて、隣にはハンドルを握ってるとしみつさん。
お洒落な洋楽が小さな音で流れてる。
チラッと横を見ると、高級車と絵になる横顔。
住む世界が違うなって改めて感じる。
それより…
と「……」
『……』
なに話していいかわかんない！
運転してるからあんまり話しかけたら邪魔になっちゃうし、そもそも仕事以外でなに話したらいいか分からなくて。
でもこの沈黙が気まずい…
頭の中でぐるぐる話題を探すけど、こういう時に限ってなにも浮かんでこない。
どうしよ、どうしよ…
と「あのさ、」
『はっ、はい…』
と「ふっ、緊張しすぎ笑」
いま…としみつさん、笑った…？
夜だし車内は暗いからよくわからないけど、少しだけ笑った気がする。
『いま…笑いました…？』
と「助手席でガチガチになりながら難しい顔されたらそら笑うわ。」
『なに、話したらいいかわからなくて…』
と「俺のこと、苦手だろ。」
『いやっ…あの、苦手、というか…他の皆さんとは少し違う雰囲気だなって…』
と「初対面で宣戦布告しちゃったもんな。」
『うっ…失礼なこと言って、すみませんでした…』
と「別に謝らんでええよ。」
『でも、あの時言ったことは忘れてません。
認めていただるように努力します！』
と「ん。」
そのあとは特に会話もなかったけど、不思議とさっきまでより気まずくなくて、家まで送ってもらった。
何も見てくれない人だと思ってたけど、もしかしたら意外と気にしてくれてる…のかもしれない。
知らなかったとしみつさんを知ることができた気がする。
と「ここ？」
『はい、お仕事終わりにわざわざすいませんでした。』
と「別に、俺が送ってくって言っただけだし。」
『ありがとうございました！』
と「ん。
じゃあ。」
『はい、お疲れ様です。』
走り去っていく高級車の後ろ姿を見つめる。
少しだけ、としみつさんとの距離が近づいた気がした。
もちろんまだまだそっけない態度だし、心開いてくれてるかと言われれば、開かれてはない…
けど、ちゃんと相手を見てくれる人だってことに気づいたし、意外と優しい人なのかもしれない。
忘れ物をして、よかったかも、なんて少しだけ思ってしまった。
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おみみの - めっちゃドキドキしますっ。ずーっと読んでいたいーこれからもとしみつの話をたっくさんかいてくださいっ!! (2020年11月28日 21時) (
レス) id: cb6d8decf6 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - おかゆさん» はじめまして。神作品だなんて… こちらこそコメントいただきありがとうございます！今後も楽しんで読んで頂ければ嬉しいです！ (2020年9月4日 23時) (レス) id: b56dfd0370 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - はじめまして！ときめきが止まりません…神作品をありがとうございます… (2020年9月2日 0時) (レス) id: 2797378088 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 夜宵さん» 初めまして。コメントありがとうございます！ 早くくっつけ！って感じですよね笑 これからも楽しんでいただければ嬉しいです。 (2020年8月30日 0時) (レス) id: b56dfd0370 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵(プロフ) - 初めまして、いつも読ませて頂いております！ これからの展開がドキドキしてコメントしてしまいました 縮まりそうで縮まらない距離がもどかしいですがそれが大好きです、、 応援しています！ (2020年8月29日 12時) (レス) id: af02700ee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2020年7月11日 22時
