◆ ページ21
(リヴァイside)
エルヴィンと彼奴ら3人組の隙を突こうと影から伺っていたとき、A側に引き付けられていたはずの憲兵が数人、一斉にこちらに飛び出してきた。
リヴァイ「…！」
まさかと思ってAがいるはずの方向を見る。
＿＿＿失敗したのか？
だとしたらAは＿＿。
地下街の冷たい床に横たわっているAの姿を想像してしまって身震いをする。
＿＿＿いや。
そんなことを考えるな。
人類のためにこの身を捧げることを選んでしまった以上、そこに余分な私情を挟むことは許されない。
大切な人が隣にずっといてくれるほど世界は優しくないのだと、痛いほど知っているはずだ。
エルヴィン「＿＿＿リヴァイ！」
エルヴィンが叫んだ直後、耳元でナイフが空を切る音が聞こえた。
…ボーッとしすぎた。こんな近くになるまで憲兵の接近に気がつけないとは。
過去の失敗を悔やんでもしかたがない。俺は体勢を整えて刃を引き抜く。
しかしもうすでに周りに数人の憲兵が潜んでいて、刃を引き抜いた瞬間に一斉に銃口がこちらを向いた。
くそっ…さすがにこの人数相手は不利だ。
憲兵のひとりが俺に向かって弾を撃ち込もうと、引き金を引こうとしたその瞬間、切り裂くような銃声と男の鈍い声、そして立体起動から落下していく男の身体が見えた。
『あの女こんなところまで…！？』
『おいなんなんだよあいつ…』
「…上官を守るのが、補佐の仕事ですから」
知らずに、口角が上がっているのに気がつく。
そうだ。あいつはこんなところで死ぬ奴じゃねぇ。
上官の俺が一番知っているはずだったな。
どよめく憲兵たちの隙をつき、刃で首を掻ききる。
『くそ…っ、この悪魔め！』
憲兵の目を盗んでエルヴィンに目で合図を送る。
奴ら3人組を捕獲するなら、憲兵の目を引いている他でもない今だ。
エルヴィンは表情を変えぬまま小さく頷き、立体起動で奴らの元へ近づいていく。
『…おい！逃がすな！止めろ！』
リヴァイ「…！くそっ、」
奴らに近づいていくエルヴィンに気づいた憲兵達は戦うのをやめて全速力で奴らの方向に向かっていく。
「エルヴィンさん…！」
リヴァイ「待て！A！」
足に怪我を負ってるAの顔は蒼白で、今にも気を失ってしまいそうだった。
「でも、エルヴィンさんがこのままだったら…」
続く言葉を容易に想像が出来てしまい唇を噛んだ時何発もの浴びるような銃声が耳に飛び込んできた。
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むささび(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。とても面白かったです。番外編ではなく、是非続編として本編のストーリーで夢主ちゃんが活躍＆キャラと絡むのか拝見したいです！一先ずはお疲れ様でした！また拝見出来る日を楽しみにしております。 (6月26日 17時) (
レス) @page35 id: 2279a97b0b (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます！完結まで見届けてくださり嬉しいです🙇♀️これからもがんばります、、！！ (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます！とても光栄です🙇♀️これからも頑張ります！😭 (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - らなさん» ありがとうございます…！とても嬉しいです😭これからも頑張ります💪 (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！素晴らしい作品だったので無事完結したことを嬉しく思います！！すっっごい面白く、素敵な作品で、あっという間に最後まで読んでしまいました！これからも頑張ってください！！！ (2023年3月15日 23時) (レス) @page35 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年10月22日 22時
