大切なもの ページ28
「不審者…？」
団長室に兵団幹部が集まり、次の壁外調査に向けての作戦会議等々をしていたところ、終わりがけにエルヴィンさんが私達にとある注意を促した。
エルヴィン「そうだ。昨日、何者かが兵舎に入り込んだ形跡があった。…あらかた、立体起動装置を狙ってる強盗程度だとは思うが、各自注意してくれ」
立体起動装置を狙う強盗が兵舎に侵入して取り押さえられる事は、意外にも少なくない。
私達も、巷で立体起動装置が高値で売れることを知っているから、防犯対策で少し分かりにくい場所に皆の装備をしまっているのだが、それを見つけられず探している間に兵士に見つかる＿そういうパターンがほとんどだ。
だから皆も、「へぇそうなんだ」程度で流して各々作業に戻っていった。
・
「はぁ…この時間まで作業するのもう慣れてきましたね」
リヴァイ「今はまだいい方だろ…昔は3徹くらい普通だったからな」
もう日を越した辺りの時間帯になってようやく書類仕事にけりをつけた私達は、団長室へ行くために廊下をあるいていた。
眠たくて下を向いて欠伸を噛み殺しながら歩く。あの角を曲がれば団長室。…そこで私は足をぴたりと止めた。
…角を曲がった先に…いる。誰か。
私が立ち止まった事を不思議に思って振り返ったリヴァイさんに人差し指を立てて”静かに”と合図をし、彼を庇うように前に出る。私の小さな身体ではさすがに全身は守れないかもしれないが、ある程度の盾にはなるはずだ。
胸ポケットにいれてる拳銃をそっと取り出す。あの角から少しでも攻撃を仕掛けてくるのなら躊躇わない。
リヴァイ「おい、なんのつもりだ」
リヴァイさんがそう不審げに声を出した時、後ろ側から銃の引き金に触れた音が聞こえてくる。
「…リヴァイさん！」
私が後ろを振り向き、リヴァイさんの身体を押し倒す。すぐに発砲音が遅れて響く。
「…っ！！」
角の方の人に気を取られていて、後ろに気がつけなかったせいで、動くのが遅れた。
弾は案の定すぐ発砲され、私の横腹をえぐった。
「かは…っ」
リヴァイ「…！おい、A！」
ハッとして状況を読んだらしいリヴァイさんが、上半身を起こして私の名前を呼び掛ける。
大量の血が出て、ふらふらする。私はその場に座り込んでしまった。
私かダウンしたのを見て、角からもやはり人が飛び出してくる。私はなんとか力を振り絞って、そいつの足に弾をひとつお見舞いした。
もうひとりの方はリヴァイさんによって捕らえられていた。
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みみみみみ(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭めちゃめちゃ嬉しいです！実は丁度最強組にハマって呪術のお話し書きたいな〜と思っていたので作成しました！そちらも読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月14日 19時) (
レス) id: 8759106b01 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - めちゃくちゃおもしろくて、とても幸せで、私好みのお話でした。次は、五条先生のお話をかいてくれたら嬉しいです！ (2023年1月14日 11時) (レス) @page37 id: 19761245cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年9月20日 22時
