◆ ページ13
「リヴァイさん、誕生日…おめでとうございます」
リヴァイ「…誕生日」
そうか、今日は12月の25日か。
Aにそう言われて、思い出す。
「そうですよ、もう…リヴァイさん絶対忘れてると思った」
リヴァイ「…誕生日何て、興味ない」
おめでとう、等と祝われたことなど久しぶりのこと過ぎて忘れてしまっていた。
地下街で産まれてひとりで育った、こんな俺の誕生日等とどうでもいい。
そう思いながら言えばAは、背伸びをして、いつも俺がしているように、俺の頬に手を触れた。
「…そんなこと言わないで。
私にとっては何より大切な日です」
そして真っ直ぐに俺を見つめて言った。
「リヴァイさん、この世に産まれてきてくれて
…ありがとうございます」
そういうAの姿は、今まで見た中で一番綺麗な姿だった。
寒さで潤んだ瞳は真っ直ぐに俺を見つめ、俺を映している。街明かりに染まった頬は、寒さからか赤らんでいた。
産まれてきてありがとう。
そんな言葉を初めてかけられた。
何よりもAの俺を想う気持ちを感じ、胸の奥から何かがこみあがってくる。
その気持ちはまだ感じたこともない知らない感情で、ただひたすらに胸を打った。
ただ、今の気持ちは簡単に言うと…
”悪くねぇ”。
リヴァイ「…A」
「なんですか？」
リヴァイ「…キスしてもいいか」
そう聞くと、さっきまで大人びた表情で笑っていたくせにすぐに顔を真っ赤にし戸惑い出す。
そういう姿も全部、今は…。
大切でかけがえのない時間なのだと思った｡
「い、いいですよ。でも…私からです」
リヴァイ「…あ？」
「誕生日なんですから、…プレゼント？」
ほら、目つぶってください！
そう急かすAに、仕方なく目をつぶると間もなくして柔らかい感触がした。
すぐに離れた唇。目を開ければ◯◯は真っ赤になって俯いていた。
リヴァイ「…お前のキスはガキか」
「なっ…」
リヴァイ「帰ったら好きにさせろよ。
…誕生日、祝ってくれるんだろ？」
そう耳元で言えば、Aは真っ赤になった。
リヴァイ「…A、」
「…何ですか？」
呼び掛ければ、またその大きな瞳がこちらを向く。
あぁ、全部、らしくないほどに、
愛おしい。
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みみみみみ(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭めちゃめちゃ嬉しいです！実は丁度最強組にハマって呪術のお話し書きたいな〜と思っていたので作成しました！そちらも読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月14日 19時) (
レス) id: 8759106b01 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - めちゃくちゃおもしろくて、とても幸せで、私好みのお話でした。次は、五条先生のお話をかいてくれたら嬉しいです！ (2023年1月14日 11時) (レス) @page37 id: 19761245cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年9月20日 22時
