好きなところ ページ2
皆はリヴァイさんの目付きは怖いって恐れるけれど、私はこの目が大好きだった。
いつも強い意思を孕んでいて、真っ直ぐに何かを見つめる横顔も、芯まで見通すみたいに私を見るその瞳も。
彼は、強い。
それは誰もが知ってる事実。
その事実を証明するのが、この瞳だと思う｡
…実際私だって、この目で見つめられて調査兵団にのこのこついてきたんだ。彼の瞳に堕ちた内のひとりである。
そんなことを考えながらエルヴィンさんに渡してくれと頼まれた資料を渡すため、リヴァイさんの部屋に赴いた。
決められた回数ノックを繰り返すが、返答はない。もう一度やってみても同じだった｡
「…リヴァイさん？」
少し心配になって、扉のノブを回すと、珍しく鍵がかかっていなかった。
「…失礼します」
そっと扉を開けると、机に突っぷして寝ているリヴァイさんの姿があった。
最近忙しそうだし寝てなかったんだろうな｡
ペンを持ったまま寝てるリヴァイさんに、私は自分のマントを毛布代わりに彼の背中にかける。
眠っているからもちろん瞼は閉じられており、その相貌は見えない。
しかし伏せられた瞼はあまりにも綺麗で、端正な顔立ちがいつもより全面に押し出されている。
その瞼の奥にある瞳。
…怖くなんて無い。私はむしろ、リヴァイさんの瞳は凄く美しいと思う。
あんなに残酷なものをたくさん映してきたはずなのに、その目にはいつも、絶望ではなく、やる気と勇気に満ちていた。
「…私はずっと、貴方についていきます」
例えそれが絶望の世界でも。
私はどこまでも貴方についていくと、貴方と共に生きること、闘うことを選んだ。
つい漏れた私の本音兼決意は、誰も反応することなく部屋の空気に溶けていった。
何の下心からか、押さえきれぬ衝動からリヴァイさんの瞼にそっとキスを落とし、物音を立てないように離れた。
ひとつだけ、”無理はしないでください”という書き置きを残して。
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みみみみみ(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭めちゃめちゃ嬉しいです！実は丁度最強組にハマって呪術のお話し書きたいな〜と思っていたので作成しました！そちらも読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月14日 19時) (
レス) id: 8759106b01 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - めちゃくちゃおもしろくて、とても幸せで、私好みのお話でした。次は、五条先生のお話をかいてくれたら嬉しいです！ (2023年1月14日 11時) (レス) @page37 id: 19761245cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年9月20日 22時
