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「リヴァイさんといれば_貴方が隣で闘うのなら、私は独りにはならないかもしれない。
…リヴァイさんと会ったあの地下街のあの瞬間、そう思ったのだと…今なら確信できます」

たくさん、私の周りで人が死んでいった。
私の場合は殺したのが多いのだが。

生きたいと思う反面、殺されても良かったという気持ちもある。誰か私よりも強い人はいないのか。誰か私をもう、地獄から解放してくれないか、と。

でも_いなかった。私は強いから生き残った。

私の周りにいた、連れてこられた他の子達も。
私だけが強くて、生き残ってしまった。

調査兵団で人類のために闘う、なんて使命…出来ればやりたくなんてないのだ。ようやくあの場所から解放されたというのに、まだ死と隣り合わせのまま生きなくてはならないだなんて。

でもそうしなきゃいけない理由が、ある。
私は闘わなきゃ_きっと死ねない。
そしてずっと、孤独のままだ。

でも、考えは変わった。
死ななくても、生きていても孤独を感じない方法がひとつ、あるとするのなら。
私は_この人の隣にいる事だと。

きっと明日も、大勢の人間が私の周りで死ぬ。
でも私は生き残る。…リヴァイさんも。
強いから。私たちは簡単に死ぬことは出来ない。
でも今度は、あの時みたいにひとりじゃない。
同じ景色を見ていく人が、いるかもしれないから。

リヴァイ「…俺も、お前と出会った時…同じことを、思った」

「…!」

リヴァイ「恐らく、俺達が思ってる以上にとことん似てるんだろうな。…何せ、こうして同じ時間に散歩に出ようとするくらいだ。
似てると思ってるなら…というか、似てるなら、俺の心はほぼ筒抜けだろうからひとつだけ言うが_

いいか、死ぬなよ。何があっても_生きて帰れ」

リヴァイさんは私と出会ったときみたいに、鋭い視線で私に”命令”をした。
思わず、口角が少しだけ上がる。

「…了解です。約束ですよ」


明日の出発まで、後8時間。

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作者名:みみみみみ | 作成日時:2022年9月29日 19時

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