私の幼馴染みその後３ (ページ20)

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幼馴染み裕太ツアー編６ページ20

Aside

部屋に着くと裕くんは、直ぐにバスルームに向かった。

私は買って来た物や、家で作ってきた料理を冷蔵庫に入れると、ソファーに座ってテレビを付けた。

暫くしてお風呂から上がって来た裕くんに、

「ご飯食べた？」

そう聞くと、

裕太「打ち合わせの合間に、ちょこっと食べただけだから、お腹減ってたんだ。」

タオルで髪を拭きながら、そう答えた。

「直ぐに用意するね。」

ソファーから立ち上がると、先程冷蔵庫に入れた料理を取り出すと、テーブルに並べた。

私が全てを並べ終えると、見計らった様に裕くんが席に付いた。

裕太「あー腹減った。
あれ？もしかして、Aも食べて無かった？」

テーブルに並べられている二人分の料理を見て裕くんは、私にそう声を掛けた。

「私も軽く食べただけだから、久し振りに裕くんとゆっくり食べたいな。」

私も準備を終えて席に着くと、

裕太「グラビアの仕事も有るのに、こんな時間に食べて大丈夫なのかな？」

裕くんは私の顔を覗き込むと、悪戯っ子の様な笑顔を見せた。

「何時もは、こんな時間に食べないもん。
だから、今日くらいは大丈夫。」

私が頬っぺたを膨らませ裕くんを見ていると、裕くんは可笑しそうに笑って私の頭を撫でた。

裕太「うそうそ。
俺もAと食べたいから、一緒に食べよう。
はい、いただきます。」

胸の前に手を合わせると、ご飯を食べ始めた。

裕太「このサラダ美味しい。
A、料理上手くなったよな。」

美味しそうに食べてくれる裕くんに、こちらまで笑顔になる。

何でも出来るお姉ちゃんとは違って、不器用な私はかなり練習をした。

料理を頑張って練習したのも、裕くんに喜んで貰いたいから。

裕くんの仕事も私の仕事も不規則だから体調を崩しやすい、だけど仕事をしている以上、体調管理は自己責任だ。

だから少しでもバランスの良い食事をして欲しくて、色々勉強をした。

だけどお互い忙しくて、なかなか作る事が出来ない。

「裕くん、ちゃんとご飯を食べてる？」

心配になって聞いてみた。

裕太「食べてるよ。
ちゃんと食べてるから、心配しなくても大丈夫。」

そう言って、にっこり笑って見せる裕くん。

「それなら良いけど。」

見た目はゆるふわな裕くんだけど、頑張り屋さんな事を知ってるから、私は心配になる。