【名探偵コナン】原作を見守ることに命かけてますから！２

説得 ページ12

組織が明美ちゃんのことを疎ましく感じ始めている。

私の記憶通りなら、もうすぐアレがあるはず……。



貴「こんにちは、明美さん」

明美「あら、こんにちはカルバドス。

久しぶりね」

明美ちゃんとは、赤井さんがノックだとバレてから会えてなかった。

いきなり忙しくなったからなぁ。


貴「ええ……。

ところで、君に任務が与えられたと聞いたんですが？」

明美「……耳が早いのね。

そうよ、この任務を成功させれば私と志保は組織から解放されるの」

そう言って明美ちゃんは疲れたように笑った。


貴「前に、約束しましたよね」

明美「？」

貴「君に何かあった時はシェリーを頼む、と。

あの約束、やっぱりお断りします」

明美「えっ！？」

自分がいなくなっても大丈夫、なんて思わないで欲しい。

貴「シェリーには、君が必要です。

生きていれば、チャンスは必ず来ます」

明美ちゃんは化粧で隠しているけど、よく見ると目の下に隈がある。


明美ちゃんはほとんど普通の女子大生だ。

犯罪だって、犯したことがないはず。

きっと任務を与えられてから、ろくに寝ずに計画を立てているんだろう。

こんな任務、失敗することを望まれているってわかってるハズなのに。


貴「君が強盗なんて真似、無理してしなくていい。

僕が君たち姉妹を、組織から解放してみせます」

明美「でも、そんなことをしたらあなたが……」

明美ちゃんは、組織を裏切った上で生き延びるのが難しいことをよく知ってる。

妹が組織から何故、逃げられないのかを教えられてきただろうし、赤井さんが組織に狙われていることも聞いてるから。

だからこそ、私を見つめる瞳は不安そうに揺らめいていて……。


たまらず、私は明美ちゃんを抱き締めた。

貴「僕がそんなヘマをするハズがないでしょう？

こちとら、赤井さんよりも幹部歴は長いんです。

肝心な時に側にいないフィアンセではなく、今は僕を頼ってください。

僕は、大切な(妹のような)君を、失いたくない！」



……やっば、勢いで抱き締めちゃった！！しかもテンパってたせいで途中から自分が何を言ってたかわからん！！

明美ちゃん怒ってない？

うん、なんか顔が赤いけど怒ってはなさそう……って泣いたッ！？(汗

私がオロオロしてると、明美ちゃんはクスッと笑って、


明美「もう、本当にお人好しなんだから。

カルバドス、私はあなたを信じます。

……今度こそ、約束よ？」



貴「この命に変えても、守りましょう」

バカな女だ：sideジン→←これぞまさに誤爆ってね

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