🦋-05 ページ10
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「よろしくお願いします」
身長は私より少し低い。
黒髪、灰色の瞳、くっきりとした美しい顔のつくりをしている。
少しだけ吊り上がった細い眉毛が、彼女をただ綺麗なだけじゃなく、シャープに印象付けているのだと思う。
「ああ、よろしく」
ハンジさんは彼女に簡単に挨拶をすると、後ろに控えていた私を振り返った。
「そうと決まったなら、A。彼女にこの研究所を案内してあげてくれないか？」
ハンジさんの言葉に、私は素直に「了解しました」と返した。
＊
ハンジさんとエルヴィン団長を研究室に残し、そのままエリーさんと連れ立って歩く。
言われたように、施設内を歩きながら案内して回る。
エリーさんは物珍しそうに周囲を眺めながら、私の説明を黙って聞いていた。
そうして、実験室に差し掛かった時だ。
「──それで、ここが実験室ですよ」
ドアを開いて実際にその場所を見せる。
「ここは研究室とは違って、もう少し専門的に調べられる機材が揃っています」
ふーん、と彼女は興味なさげに周囲をうかがっていたけど、灰色の瞳をこちらに向けると、急に私を突き飛ばした。
「うわっ！？」
いきなりの事に驚いて、よろけたことで数歩進み、結果、実験室内に足を踏み入れる。
「な、なにするんですか！？」
驚いて後ろを振り返ると、彼女は実験室のドアを閉め、さらに内鍵をかけた後だった。
どうして鍵をかけたのか……
その理由は次の彼女の発言ですぐに分かった。
「ねえ、あなたって、もしかして転生者？」
「え……」
「それとも、転移者かな？」
まさか、そんな事を直球で聞かれるなんて思っていなくて、驚いて何も返せない私に、彼女は続けた。
「A・オオノなんて、ハンジさんの班に居なかったはずだもん。まあ、モブなら名前なんかあって無いようなモノだろうし。どうせ壁外調査の途中で死んじゃうようなキャラなんでしょ？ 私の相手になんてならないだろうけど、それでも、目の前をウロチョロされたら邪魔なんだよねー」
開いた口が塞がらないとはこのことだ。
ラッキーアイテム
レモングラスのハーブティー
兵長の一言
お前はクソ真面目過ぎる。もっと今を楽しめ。
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ユイ(プロフ) - 大好きです........ (2023年3月29日 12時) (
レス) @page34 id: bc2c26bff9 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雨(プロフ) - うぁっだ！心に突き刺さりました…！主様は更新する時たくさん更新してくれてこりゃまた気になるところで終わると言うなんとも最高な作家様です！次の続きも楽しみです^_^ (2023年3月28日 16時) (レス) @page31 id: af61408647 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット@みるくおれ。(プロフ) - ままって！！続きが続きがぁぁぁぁ (2023年3月28日 14時) (レス) @page31 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
モモカ(プロフ) - んんんんん、最高すぎるぅぅう。次が気になり過ぎて眠れない！！この作品メッチャ大好きです。更新頑張って下さい！ (2023年3月26日 22時) (レス) @page17 id: 17f82a3470 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット@みるくおれ。(プロフ) - めっちゃ気になる！ (2023年3月25日 13時) (レス) @page9 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kokubyaku | 作成日時：2023年3月16日 8時
