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──そう思った次の瞬間、
誰かの手が力強く掴んだ。
同時に身体が温かさに包まれる。
軽い衝撃と地面を何かが滑るような音の後、
「おい！ A！！」
すぐそばでした声に、ハッと顔を上げた。
気づけば青灰色の瞳が私を覗き込んでいて、
さっきまでの
その途端、冷え切っていた体内を、温かな血液が一気に巡るような感覚を覚えた。
「いま……のは？」
やっとの思いで発した言葉は、
情けないほどにかすれていた。
……兵長に、
掴まれたままの手首が少しだけ痛い。
気のせいか、兵長の手が、僅かに震えているようにも感じた。
そして私の手は、さっき消えかけていた事がまるで夢だったかのように、今はもう透けていなかった。
「あ、あの……」
躊躇いがちにそう声をかけると、兵長は抱えていた私を地面へと下ろした。
そして、
「……色々と聞く事はあるが、そっちは後だ」
と言った後、私の手を離してから本部を仰ぎ見る。
兵長の視線は三階の、私が飛び降りた窓の方へと向いていた。
風にあおられたカーテンが揺れている。
そこには、エリーさんの姿があった。
彼女はその場から立体機動を使って飛び降りて来ると、
「大丈夫だった！？ いくらびっくりしたからってあんなことするなんて危ないでしょ！！」
さっきとは打って変わって、エリーさんは心配そうな表情を浮かべて、まるで何事もなかったかのようにそう言いながら駆け寄ってくる。
彼女が、私に近づこうとした瞬間、
私の目の前にいる兵長が、手に持ったブレードを彼女に向けると言った。
「それ以上、近づくな」
「え……どうしてですか？ さ、さっきの事なら、私は何もしてないのに、勘違いしたAちゃんが勝手に飛び降りたんですよ？」
「お前は、そんな嘘が俺に通じると思ってるのか」
「も、もしかして私が突き落としたとか疑ってます？ 確かに、驚かせた私も悪かったですけど、本当にそんなつもりなくて、Aちゃんが自分から──」
「……俺を舐めてるのか？ 今のお前からは薄汚ねぇ豚共と同じ匂いしかしねぇんだよ」
必死に言い募る彼女に、兵長は冷たく言い放った。
ラッキーアイテム
レモングラスのハーブティー
兵長の一言
お前はクソ真面目過ぎる。もっと今を楽しめ。
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ユイ(プロフ) - 大好きです........ (2023年3月29日 12時) (
レス) @page34 id: bc2c26bff9 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雨(プロフ) - うぁっだ！心に突き刺さりました…！主様は更新する時たくさん更新してくれてこりゃまた気になるところで終わると言うなんとも最高な作家様です！次の続きも楽しみです^_^ (2023年3月28日 16時) (レス) @page31 id: af61408647 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット@みるくおれ。(プロフ) - ままって！！続きが続きがぁぁぁぁ (2023年3月28日 14時) (レス) @page31 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
モモカ(プロフ) - んんんんん、最高すぎるぅぅう。次が気になり過ぎて眠れない！！この作品メッチャ大好きです。更新頑張って下さい！ (2023年3月26日 22時) (レス) @page17 id: 17f82a3470 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット@みるくおれ。(プロフ) - めっちゃ気になる！ (2023年3月25日 13時) (レス) @page9 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kokubyaku | 作成日時：2023年3月16日 8時
