#10 scary ページ10
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「…へーぇ。それがお前のシンと何の関係があんだぁ?」
「まさに団長の今の状態がそうだよ」
「……おいおい、まさか…」
バンは驚いたようにボクを見る。
ボクはバンの事を数秒間見てから、洗い物に取りかかる。
「…だから、ボクは罪作」
「なぁーに話してんだ?A」
「…!?だ、団長…?」
ボクの言葉を遮るかのように団長は背後から抱きついた。
心なしかその声のトーンは低く感じて、一気にその場の空気が凍った。
「駄目じゃねぇか、A…
俺以外のヤツとこそこそ話しちゃ」
「だ、団長には関係な…ッい、」
団長は素早く包丁をボクの首もとに押し当てて、ぐっと力を軽くいれた。つぅ、とボクの首から血が垂れてきた。
「おいおいだんちょ♪……その手ェ離せよ」
「んぁー?…お前にゃ関係ねーだろ?」
刃先が段々、入り込んでくる。
…やば、い…このままじゃ、…死ぬ…。
「バ、ンッ…はや、く出てって、くれ」
「……おう♪」
バンが出ていくと団長はすぐに包丁を離した。
手首を掴まれ、ボクは団長の方を向かされる。
「ッ…団長…」
「にしし、駄目じゃねぇか…A」
団長の貼りつけたような笑顔は、黒くなっていく。
嫉妬、憎しみ、怒り、悲しみ、独占欲……
彼は一体、何を思っているのだろうか。
なぜ、ボクに関わった人たち…否、好きになった人たちは可笑しくなってしまうのだろうか。
ボクはただ、団長が好きだっただけなのに。
彼はその感情を捩じ伏せたクセに…ボクの事を縛り付ける。
「何考えてんだ?…俺だけ見てろよ」
……ボクはただ、七つの大罪の皆で仲良く過ごしたかっただけなのに。
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青羊(プロフ) - んふふふふ、めちゃ好みです!!更新お願いします!! (11月24日 13時) (レス) @page17 id: 6da4da67ba (このIDを非表示/違反報告)
かなめ - ヤンデレ、好きや… (2019年6月6日 11時) (レス) id: c912c69745 (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ。(プロフ) - 星空さん» ありがとうございますうううう!!本当にそう言っていただけるだけで嬉しいです! (2018年7月16日 7時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - みんちゃ。さん» そうなんですか?!そうとは知らずになんかすいません笑.....作ってる作品ほとんど読ませていただきました!とても良かったです!これからもヤンデレの作品を作り続けてくれると嬉しいです! (2018年7月15日 23時) (レス) id: 170390e438 (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ。(プロフ) - 星空さん» ありがとうございます!私もヤンデレ大好きで…作ってる作品ほとんどヤンデレ物です笑 (2018年7月14日 8時) (レス) id: 761e184520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんちゃ。 | 作成日時:2018年7月8日 21時