検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:94,766 hit

16 ページ17

side.崇裕



朝起きると、身体を半分起こして吸入する大毅の姿が目に入った、


大毅「ごほっ、…ひゅー、」


崇裕「…、」


こういう時、なんて、声掛けたらええんやろ。


…近くにあった毛布を、寒そうな背中に掛けてやって

結局、何も言えなかった。





それから俺も学校に行く支度をして。

8時頃、…いつもなら家を出なあかん時間、やねんけど、


大毅は横になるのもしんどいのか、
身体を折ってより一層咳き込み続けていて、




大毅「ごほっ、ぜぇ、っごほっ、っごほ、」



ばあ「お薬効いてないのかしら、」



何より…大毅の表情が、ない。


俺らの会話何一つ、聞こえてないみたいで

崇裕「…ちょっとこれ、」



ほんま、酷いかもしらん。




背中をさすると伝わる、喘鳴というやつ。




大毅「っごほっっ!」


崇裕「…大毅?」


…強く咳き込んだ瞬間に嘔吐物か溢れて、





大毅「…ひゅー…っごほっ、ぜぇ、ぜほっ…っっごほ!」



それは、とめどなく溢れて止まらなくなった、





崇裕「…あかん、

ばあちゃん、救急車、っ」



…そっから俺がどんな行動を取ったのか、
後から思い出そうとしても、分からへんねん。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぷぺぱ(プロフ) - akairo さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんでいただけるよう、頑張ります(^^) (2021年2月24日 22時) (レス) id: 533a84e8e0 (このIDを非表示/違反報告)
akairo - 新しい作品おめでとうございます!ぷぺぱ様のお話ほんとに大好きなので、とっても嬉しいです!これからも楽しみにしています!! (2021年2月24日 1時) (レス) id: ab33b844c1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぷぺぱ | 作成日時:2021年1月28日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。