安心してよ、嫌いだから

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A視点

Ar「だってAのこと大好きだから取られたくないんだもん！」

『ちげぇだろ。彼方と来都、いや男が好きだから取られたくないんだもん！だろ？』

なんのことー？と少し笑いながら話す彼女を睨みつける。
他の奴等はどちらにかはわからないが引いてるようで口を挟んでこない。

『三人とも教室戻ってて』

Lt「え、いや。ここにいるよ」

Sy「俺は…戻っとくな」

Kn「一応、いる」

秀太だけ戻って行った。
そうだな、それがいいかもしれない。

Ar「なんでAはそんなこと言うの？本当に、昔からそうだよ。元々Aは思い込みが激しいところあるもん」

『私がそうならお前もそうだろう。同類なんでしょ？』

Ar「本当！ああ言えばこう言うよね」

『お前もな〜』

相手にする気は、無い。時間が惜しいからね。
それに、私は少なくともどんな関係になってしまってもあいつを憎む気にはなれないだろう。

『ずっと、助けられて来たんだ(ﾎﾞｿｯ』

Kn「有紗、一旦今日は仲直りしようよ」

Ar「んー、ごめんね？これからも仲良くしよ？」

『勿論、仲良くしよう』

Lt「でもA……！」

『仲良く、しような？』

Lt「っ…」

わかってくれたようだから、教師たち戻ることにした。

この時から少しずつ不安が募り、グループはバランスを崩そうとしていた。

各々が、おかしくなり始めたのもこの時だった。

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