アイドルを目指す少女はYSP能力者9 【妖怪学園】 (ページ42)

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A「……申し訳ありませんが、
私には今好きな人が居るんです。
と言っても私の一方的な片想いですが……」

マタロウ「えぇっ!? そうなのっ!?」
《だ、誰なんだろう…気になる…》

メラ「マジかよ…」
《まさか九尾じゃねぇだろうな…?》

それを聞いたマタロウとメラは動揺していた…。

A「だから……」

するとAはワイルドボーイとリトルコマンダーに近付き…。

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ぎゅっ…

ワイルド/リトル『っ!?///』

A「キスは出来ないので、これで許していただけませんか……?」

2人同時にハグをした。

ワイルド「お、おうっ…///」
《かっ…可愛い過ぎるぜっ…///》

リトル「僕まで…ありがとうございますっ…///」

Aからのハグに、2人の頬はどんどん染まっていった。

フブキ「や、やるわねA…。
まあでも、可愛いAからのハグだったら
皆メロメロになっちゃうかもね?」
《ふふっ、もしかしたらあのラント先輩も
真っ赤になったりして…?》

Aは2人から離れると、床に倒れているクエンの元に歩み寄る。

A「クエンさん、しっかりして下さいっ!」

そしてクエンの体を起こし、優しく肩を揺さぶりながら

呼び掛ける。

クエン「……あれ…わたくし…」

Aの呼び掛けにより、クエンは意識を取り戻した。

マタロウ「どうして急にあんな風に…?」

クエン「…あれはわたくしが、この学園に入ったばかりの頃…
生徒の財布が盗まれる事件が起きたのです…」

クエンは自身の過去を語り始める…。

クエン「そしてあろう事か、偶然にも休み時間に
1人で教室に居たという理由で、わたくしが疑われる事に…。
友達も居ないわたくしを味方してくれる人は、誰1人居なかった…。
そんな時…」

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他の生徒達から一方的に責められているクエン。

すると突然教室のドアが開き…。

臼見沢「失良さんは何も悪い事をしていません」

入ってきたのは、臼見沢先生だった。

クエン/教師『…!』

臼見沢「財布を盗んだ犯人は、教室に紛れ込んだこの子です」

その腕に抱えていたのは、財布を口に咥えた子犬だった。