アイドルを目指す少女はYSP能力者9 【妖怪学園】 (ページ32)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:6,381 hit

(7) ページ32

ラント「A…?」

A「あ……いえ、その……。
ありがとうございます……!」
《会長……何で私なんかに優しくしてくれるの……?
そんな事されたら私……もっと
会長の事好きになっちゃうよ……。
会長が好きなのは私じゃないはずなのに……
また勘違いしてしまいそう……》

ラントの優しさにAは胸を熱くなるのを

感じていると…。

ジンペイ「なぁ会長、いつまでAを
独り占めしてんだよ! いい加減離れろよっ!」

A「ちょっ……ジンペイさんっ!?」

ジンペイに再び腕を引かれ、連れ戻される。

ラント「…」

Aと引き離されたラントは、

再びジンペイを睨んでいた…。

フブキ《Aのイヤホンを一緒に選んで、
モグモグバーガーで渡したあの日も思ったけど…
やっぱりラント先輩もAが好きなのね…。
って事は…2人は両想いって事じゃない…!
…A…そういう事なら、1日でも早く
ラント先輩に告白したらいいのに…》

ジンペイ「とにかくっ! 臼見沢先生の事は
今すぐ学園長に抗議してやるっ!!」

ジンペイは悔しそうに言っていた。

ラント「…いや、それはまだ早い。
摘発するのは、2人に関係がある
証拠をちゃんと掴んでからだ」

ジンペイ「よ～し、俺が臼見沢先生の
秘密を暴いてやるっ!」

ラント《こっちの準備が整うまでの間、
奴等に見張らせておこう…。
本当はもう少しAと話したかったが…。
こちらから頼んでいる事だし、ポルカ達と
会う時間については後ほどAに
直接連絡するとしよう…》

_____________________

〜食堂〜

A達は食堂へやってきた。

そしてプレートに乗っている

ハンバーガーセットを食べているナユを

遠くから近くの物陰で覗き見ていた。

するとそこに臼見沢先生が現れ、

A達は咄嗟に姿を隠した。

臼見沢先生は一瞬だけナユを見るが、

そのままナユの横を通り過ぎていった。

A「……」
《ポルカ達がどうしてナユさんに
狙われているのか、2人とも相変わらず私には
何も話してくれないからわからない……。
でも、会長にならもしかしたら……》

フブキ「わかったわ! あの2人の
禁断の恋のきっかけが!」

ジンペイ「本当か!?」