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ふたくちめ。 ページ2
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「あ、現文の教科書忘れた」
もう昼休みも終わるというのに、5限目の現文の教科書を忘れたことに気がついた。
「大地に借りに行くか。」
こんな時こそ我らがキャプテン！
隣のクラスの大地に教科書を借りに行こうと足を進める。
「大地〜」
入り口から大地を呼ぶと、どうやら女子と話していたようでその女子に手を振ってこっちに向かってくるのが見えた。
「ごめん、取り込み中だった？」
「いや、雑談してただけだよ(笑)
どうした？」
「あ、現文の教科書貸して」
「分かった、ちょっと取ってくるな」
ふと、さっき大地と話してた女子に目がいく。
友達と楽しそうにミルクティーを飲みながら雑談している。
「スガ、これ」
「さんきゅ」
大地から教科書を受け取る。
「大地、あの子ってさぁ
なんていう子？」
「ん？どれ？」
「ミルクティー飲んでる子。」
「ああ、Aのことか。
中村Aだよ。」
自分でそんなつもりはなかったのに、あの子の名前を聞いていた。
____ミルクティーの子は、"中村A"っていうらしい。
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作者名：みるく | 作成日時：2017年9月14日 17時
