【M!LK】居眠りホームズとスマホ刑事の事件簿下 (ページ10)

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9通話目 -最終話-④ ページ10

山中「板垣所長、曽野君、事件に協力してくれてありがとうございます。そして、佐野先輩」

佐野「何だよ、改まっちゃって」

山中「今日は助けに来てくれてありがとうございます。初めは、ずぼらでいい加減で、なんて刑事だって思ってましたけど…。仕事が出来るだけがすごい人じゃないって、今は思うんです。だから、今では佐野先輩の事…。尊敬してます」

佐野「じゅ、柔太朗…」

そう言って、佐野先輩は言葉を詰まらせて泣き出した。
んもー、子供じゃないんだからいちいち泣かないでよ。

山中「先輩、ちょっと…こんなところで…」

佐野「ありがとう柔太朗…う、ううぅ…」

まぁ、こういうところも含めて、この先輩は尊敬できるのかも。

佐野「よっし…今から皆で焼肉行こうぜ！！事件も解決したし！」

曽野「いいですね～！お金はいっぱいあるし！ね！所長！」

板垣「そうだねー。なにせ100万も俺らの手元にはあるからね～！」

山中「そ、それ僕のお金！」

板垣「契約成立済みのためこれは俺たちのお金です！なんなら俺が焼肉を奢ってあげてもいいよん？」

くぅうう！
この居眠りホームズめ…。
いつかぎゃふんと言わせてやるぞ…。

だけど、僕があの時、板垣所長の忠告通り行動していれば、もっと楽に米沢(仮)を逮捕できたことは間違いないし、塩崎先輩たちをあの場所へ導いてくれたのもこの居眠りホームズのおかげだ。
この人もまた、佐野先輩と同じように僕を助けてくれた『命の恩人』だ…。

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