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第七話�� ページ19
城の門は開いており、4人はそれをくぐり中へ入っていった。
美しい氷の彫刻が並べられ、まるで宝石のように輝いている。
しかし、城の中にも人影は見えなかった。
太智「瑞生、水晶で何か見えないのか？」
瑞生「言っただろ。何でも見えるわけじゃない…」
仁人「一体この国に何が起こったんだ…」
しかし次の瞬間、静寂に覆われていた氷の城に大きな音が鳴り響いた。
城の窓ガラスが割れ、外から何かが飛び込んできたのだ。
いや、飛ばされてきた、と言ったほうが正確かもしれない。
「ぐはぁああ！！」
4人の前に、その何かは叩きつけられた。
「ぐっ…う…」
どうやらそれは人の様だった。
白銀のローブを纏っており、まだ若いように見える。
しかしそのローブは、血で所々赤く染まっていた。
仁人「だ、大丈夫か？！」
「な、なんだお前達…。お前たちも…、魔王の仲間か…？！」
駆け寄る仁人たちをにらみつけるその人物。
太智「魔王？！違う！俺たちは勇者だ！！魔王を倒すために旅してるんだ！！」
そう言って太智は自分の手の甲を見せた。
「それ…。俺と同じ…」
なんと、その人物の手の甲にも銀色に輝く牛乳瓶のマークが浮かんでいる。
仁人「君も、私たちと同じ勇者？！」
「本当に…、魔王の仲間じゃないんだな…？」
仁人「ああ。私は仁人。そしてこっちが太智、舜太、瑞生だ。皆、魔王軍と戦う勇者だ」
「そう、か…。俺は…柔太朗。この国の王子だ…」
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年7月15日 20時
