片寄くんちの妹はお姫様？

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A×裕太

＊


『じゅーちゅ、のみたい』


GENEの楽屋にあるのは、お茶か水かドリンクかなわけで。

Aが飲めるような物はない。


「A、わがまま言わないの。
お茶でも水でも飲めるでしょ？」


厳しくする兄涼太だが、


「A、一緒に買いに行こか？」


裕太は正反対に甘々なわけで。


「裕太くん、甘やかしちゃダメだよ。
前例があるしね」

「一緒におれば大丈夫やろ？」

「そうだけど」


仕方ないなぁ、っと折れる涼太。


「Aは、何飲むん？」

『おれんじっ！』

「今日は、おんぶで行こか」

『うんっ！』


やったー！、と裕太の背中に乗り足をバタバタさせる。


＊


「ここもないで」


オレンジジュースがどこに行っても売り切れで、3箇所目なのにまたなかったのだ。


「A、オレンジないんよ。
他のでもええか？」

『うーん···おれんじぃ···』


裕太の背中で揺られ、殆ど寝ている状態だが求めてるのはオレンジ。


「(もうちょいで寝るな)」


Aを寝かしつけ、楽屋に戻った裕太。


「涼太、A寝たから」


宜しくと涼太に渡し、自分はコンビニにオレンジジュースを買いに行く裕太。


(最初からコンビニ来ればよかったんやん)


＊


『あ、おれんじっ！ぴ、あーと』


お昼寝から起きたAは幸せそうにオレンジジュースを飲むのでした。

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