片寄くんちの妹はお姫様？

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「A、何したい？」


玲於はしゃがみ込みAの目線で話しかける。


『れおと、あそぶー』


玲於のことはお気に入りな為、1番テンションが高い。


『れおー、だっこ！』

「肩車は？」

『れお、だっこがいい』


肩車に飽きてきたのか抱っこをせがむ。


「お腹減らない？」

『ごはん、たべゆ』

「肉食べたい」

『おにくー！』

「Aはお野菜もだよ」

『えー』

「涼太くん、遊びにきてまで堅苦しいのはいいじゃん」

「ちゃんと食べさせないと、俺が怒られるんだよ」

『おやさい、やっ！』

「今日は、食べなくてもいいよ。
俺が許す」

『れおー、だいしゅき！』

「じゃあ、食べに行こう」


玲於に抱っこされルンルン気分のA。


「いい匂いしてきた」

『うんっ！』


お店につき、お肉を頼み受け取る3人。


「お兄ちゃーん、支払い宜しく！
A食べよ」

「こんな時だけお兄ちゃんって、兄になったつもりないし」


もう、と呆れたがら支払いをする涼太。


『れお、おいちい』

「美味しいね」


2人は先にベンチに座り食べ始めている。


『あーん』

「ん、Aのくれるの？」

『うんっ』

「ありがとう。
じゃあ、いただきます」


パクっ


『え、』

「ん？」

『にぃにー！おにく···ｸﾞｽｯ』

「玲於、一口デカすぎ！
肉少なくなってショック受けてるから」


お肉を見て、にゃんころのにゃい、っとヘコんでいる。


「ごめん、Aっ！
俺のたくさんたべていいから」


と玲於が慌てて肉を差し出すと


『いっぱい、いい？』

「うん、いいよ」

『れお、あーと。すき』


現金なヤツのAさん。


(絶対、母さんに怒られる)


母からの雷が落ちるのが恐怖の兄涼太なのでした。

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