片寄くんちの妹はお姫様？

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「じゃあ、みんな選んでね」


亜嵐が箱をメンバーに差し出すと、箱から見える棒を各々選んでいく。


「「「せーの」」」


一斉に箱から棒を出すと

1番 中務裕太
2番 小森隼
3番 白濱亜嵐
4番 数原龍友
5番 佐野玲於
6番 関口メンディー

と順となった。


「1番かぁ。仕方ない、Aいこか」

「ちょちょ、ちょっと待ってね」


Aの手を引いてデートを開始しようとする裕太を止める涼太。


「どないしたん？」

「Aにこの状態説明しないと」

「説明いらん。遊んでると思えばええんやろ？」

「そうだけど」


多分説明しても理解は出来ないだろうから。


「じゃあA、行こうか」

『うん？』

「ほらっ」

『かたぐるま！』


裕太に肩車をしてもらいキャッキャするA。


『ぴ、たかい』

「兄ちゃんより低いやろ」

『おにい、だっこする』

「肩車やなくて抱っこなんか。
俺のが肩車いっぱいしてやるから。な？」

『うんっ！』

「さて、どれから乗りたいん？」

『くましゃん、くましゃん！』

「お、あれな。いこか」


乗り物に乗るとキャッキャ楽しそうにするA。

隣で優しい顔でAを見る裕太。


(今度、肩車してやろ)


と心の中で誓う涼太なのでした。

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