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『じゃあ、帰るね…』


楽しい時間はあっとゆう間に過ぎる。

明日からまた仕事だから、帰らないわけには行かない。


「また来てくれる?」

『いいの?迷惑じゃない?』

「迷惑なんてないよ。これ持ってて」


渡されたのは鍵。


「会いたくなったらいつでも来て?それと俺が来て欲しいとかなったら、これ使って待っててくれると嬉しい」


鍵を手に握らせギュッとする涼太。


『ありがとう。嬉しい』


また会える、会える保障が自分の手の中にあると思うと安心する。


『明日とか居るかもしれないよ?』

「それはそれで俺は嬉しいけど 笑」


二人で冗談を言いあって、まだ離れたくない気持ちを会話で誤魔化しながら手を離さずにいる。


『…………』

「…………」


見つめ合い、お互い思う気持ちは一緒で。


『さみ、んっ!』


漏れだす気持ちを涼太が口で塞ぐ。


「言わないで。俺も気持ちは一緒だから」


お互いさみしいは言わない。

言ったらもっとさみしくなるから。

もう少しだけ、一緒に。

互いに漏れだす気持ちに蓋をするようにキスをする。


「下まで送らなくて大丈夫?」

『うん。見られたら大変だし』

「送ってやれなくてごめん」

『全然大丈夫!……じゃあ、またね』

「また」


バタンっとドアが閉まるのを見届け、マンションをでる。

手には大事な大事な鍵。

握りしめ、大丈夫と言い聞かせながら自宅に帰るAだった。

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作品ジャンル:恋愛
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rmpgLove(プロフ) - ○ (2019年3月31日 15時) (レス) id: f88f61b843 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - ○です! (2019年3月28日 0時) (レス) id: a214377e0f (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ◎ (2019年3月27日 0時) (レス) id: cbcc9296e1 (このIDを非表示/違反報告)
rmpgLove(プロフ) - ○ (2019年3月26日 23時) (レス) id: f88f61b843 (このIDを非表示/違反報告)
369 - ○です!じゃんじゃん入れてください! (2019年3月26日 23時) (レス) id: 3b6d2d3bfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんころ | 作成日時:2019年2月25日 22時

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