男装少女の末路【東リべ】 (ページ9)

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学校に行かないで何をしていたかなんて、無我夢中で服を作っていた。

家にある布を全て使い切ってしまったのは盲点だったが。

『布買いに行こうかな』

バックを手にし外にでる。

久しぶりの外にちょっと目眩がしそうになったのは内緒だ。

歩いていると、公園が目に入る。

いつもなら気にもしない、けど今日は気になってしまい立ち寄ると

「みゃー」

と鳴き声が聞こえる。

キョロキョロと周りを見渡すとダンボールに入れられた子猫を見つけた。

『捨てられたのかい？』

子猫を抱き上げるとみゃーとまた鳴く。

『おまえもひとりなんだね』

撫でてやると嬉しそうみゃーと返事をしてくれる可愛い子猫。けど

『ごめんね。ペット禁止なんだ。飼ってあげたいけど』

申し訳なさそうに子猫に話、そして涙する。

「お前、何泣いてんの？」

声がする方に顔を向けると、長髪で目付きが鋭い人とその少し後ろに金髪の男の人が立っていた。

すぐにヤバい人だと察する。

「猫、好きなのか？」

と抱いてる子猫を指さす。

『ダンボールに、捨てられてて····。けど、うち、ペット禁止で、飼ってあげられなくて。申し訳なくなって』

ゆっくりと説明したのに、何も言わず最後まで聞いてくれたのは驚いた。

「お前、良い奴だな」

長髪の男の人がニカッと笑う。

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