♯ダビデ 芳気 ページ6
握られた手を私の背後に回して動けなくし、ダビデの左手は私の頭に伸びてくる。
距離が縮まったことでふわっと香るダビデの甘い匂い。こんなに強く感じたのは初めてで自身を落ち着かせるのにもすぅっと甘い酸素を肺に取り込む。
その間にダビデは私の目の前にいて、相変わらずの美しい顔に感嘆する。
でも身体は一向に冷静になってはくれなくて
『だ、、だびで、、ち、近いよ。』
言葉では遠回しに離れて、と言っているものの本心は勿論このままなら、と淡い期待を持っている。こんなに言い寄られても素直になれない自分が憎かった。
「A、僕は女性の扱い方には慣れているつもりだよ。___これから僕が言おうとしていること、Aとやろうとしていること。分かるね」
分かる。鈍感でも分かる。でも、さすがに展開が早すぎて付いていけない。
『えっと、その___本当にいいの?』
一息着いてからダビデに聞いた。私でいいのか、と。
ダビデは最初目を見開いたが、小さく笑って
「当たり前だろう?そうでなくたってもう僕はマスターのものなんだから」
「心まで奪われちゃうとは思わなかったけどね。本気だよ僕は」
と付け足すように言う。
『あ、ありがとう。嬉しくて言葉が出ないけど本当に嬉しい』
素直な気持ちを伝えてみる。普段普通に話せるのにこういう雰囲気は難しい。
『あのねダビデ、私貴方のこと_____』
言い終わる前にずっと目の前にあったダビデの顔が見えなくなった。
「_____好きだよA。サーヴァントとして君にこの身を預けよう。」
ダビデの言葉は私がずっと待っていた言葉だった。
『わたしも。』
ダビデの香りからは逃げられない。
________________
聖杯を使って彼を人の身にした後、彼の香りよりも甘い日々を送ったのはまだ先のお話。
✂――――――キリトリ――――――✂
3人目はダビデさんでした!
自分の推しばっかり書いていて本当に申し訳ないですリクエスト下さい((
コメントや評価も宜しく御願いします(*^^*)
111人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にょると(プロフ) - 愛里さん» こちらこそリクエストありがとうございました!!またありましたら宜しくお願いします。 (2020年2月26日 23時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - にょるとさん» 孔明先生かっこいいです。ありがとうございました! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - えのぐさん» コメントありがとうございます!サーヴァントの表記直したつもりでしたがまた見直してみます!ありがとうございます。アンコールですか了解しました!!ドロ甘で書きますね(握手) (2020年2月16日 2時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - それと、リクエストです!初期鯖ですこすこな始皇帝と言いたいところなんですけど多分(きっと)(おそらく)難しいと思うのでアスクレピオス先生アンコールってできるでしょうか…このコメント見れててなおかつ小説を綴る活力があればお願いします!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!!アスクレピオス先生100Lv勢なので(そういうことです)超ヒョッ…(尊死)ってなりました。あと細かいと思うんですけどサーバントではなくサーヴァントだったはず…です。間違ってたらすいません!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にょると | 作成日時:2019年8月2日 22時