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「まずは手洗え！」
「は、はい」
生徒会室に入れられたかと思いきや直ぐ水道まで連れていかれた。展開が早すぎてついていけないですレイさん。
泥を落として戻ると、顔面にタオルが投げられた。
「わっ」
「あーもう、びちゃびちゃじゃねぇか」
白くてふわふわなタオル。......なんでここにあるのかは、もう聞かないことにしよう。
どうせサボり用のためだろうし。
レイは私の頭をタオルで拭いていく。
ちょっと雑だけど、暖かい。
「んで、なんでああなったんだよ」
「......」
「もう終わったんじゃなかったのか。......なんか、特別な理由とがあったりしないよな？」
「......」
「おい、聞いて────」
「......っ、もうっ......！」
涙が出ちゃった。
折角、出さないように、止めようとしてたのに。
白いタオルの隙間から、レイが驚いた顔で見ている。
必死に隠そうとタオルを引っ張った。
「な、何してんだよ！」
「もうやだぁぁ......っ、せっかく......っ止めたのに......！」
「俺のせいかよ！」
「レイのせいだぁぁぁ......！」
こんなトコ、見せちゃいけないのに。
「っ、あーっ！もう！」
「うわ、」
思いっきり引っ張られ、気付いた時にはソファーでレイの腕の中にいた。
レイの濡れたシャツから柔軟剤のいい香りがする。
「泣くなよ......悪かったって......」
「ぐずっ......レイの、せいじゃない......」
「ある意味俺のせいだろ、全部」
タオルを扱う手が優しくなった。
妹でもいたのか、やけに手慣れている動きだった。
─────チャイムが鳴っている。
昼休みの終わりと、5限の始まりを告げるチャイムが。
「......レイ、授業......」
「出なくていい。サボれ」
「次、クローネ先生......」
「教えてやるから、後で」
ぽんぽん、と渇きかけた頭をレイが撫でてくれる。
どこか安心して、薄らと目を閉じた。
「......何があったんだよ。話せ」
「......誰も、見てない......っ？」
「見てねぇよ、俺しか」
嗚咽しながら、レイに全てを話した。
『あの子』のことも、リッカのことも。
今日のお弁当のことも。
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MiUmIu(プロフ) - 黒酢さん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年2月23日 23時) (
レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編でも面白くしていくつもりなのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - るみさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編が完成しましたのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - れいぴーなさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。スパ子はスっとあたまに浮かんだので自分でも笑いました(笑) (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続編楽しみに待ってます!!!更新頑張ってください!! (2020年1月20日 18時) (レス) id: b9e11986f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2019年7月9日 22時
