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「俺も食ってみたい」
「......え？」
「そこに置きっぱのお重、大方お前が作ってノーマンに渡したんだろ？ お重にお弁当を詰めるなんてよっぽど自信のあるやつしか出来ねぇだろ」
「いやちょっと違うけど」
.....単に悩み過ぎてスペース不足なだけ。
自信は特にない。
「だから俺にも作ってよ。弁当」
「え、ど、どういうこと？」
「そのまんまの意味以外にどんな意味があるんだよ。 明日、俺とエマも連れて4人で食おうぜ」
待って、なんでそうなったの？
1年の頃はノーマンとレイとエマちゃんの3人で食べていたらしい。
今年になって私への数学講座が始まると、ノーマンがそこから抜け、レイとエマちゃんの二人で食べることに。
レイが抜けたらエマちゃんが1人になっちゃう、ってことか。
「エマも連れてくし、それでいいだろ。 エマも会いたがってたし、ちょうどいい。 そしてお前は俺に弁当を作ってくる」
「えー、明日はレイにだなんて、羨ましいなぁ」
ノーマンの顔が少ししょんぼりした。
......そんなに美味しいのかな、私の弁当。 もしかして私ってプロになれる？それで生きてける？
「......分かった、3人の分を作ってくるよ。
エマちゃんは私の弁当を食べてくれるかわかんないけど......」
「そんなにいいの？ エマには伝えておくけど......」
3人分プラス私の分プラス家族のご飯。
正直簡単じゃなさそうだけど、誰かの為にご飯を作ることがこんなに楽しいだなんて思わなかった。
『おいしい』って言ってくれる喜びがこんなにも大きいだなんて。
「うん！任せて！」
「まぁ......頼んだ。期待してるわ」
「ありがとうA。 明日が楽しみだなぁ」
そこで予鈴が鳴り、私達はそれぞれ教室へ戻った。
次の授業は......ユウゴ先生の歴史か。
机から教科書とノートを出しパラパラとノートをめくっていく。
......あれ？
なんか私、とんでもない約束をしたような......。
あの奇跡の3人とでも言い換えられるフルスコアの皆様にお弁当を作る？
待って？
ノーマンはまだいいとして、レイとエマちゃんの好きな物知らないや......。こりゃあまた飛んでもない大きさの弁当箱探さなきゃ。
「Aゴラァっ！教科書開け！」
「うわぁっ！？」
いつの間にか始まっていた授業。
ユウゴ先生の叱咤に皆が私を見て笑っていた。
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MiUmIu(プロフ) - 黒酢さん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年2月23日 23時) (
レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編でも面白くしていくつもりなのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - るみさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。続編が完成しましたのでぜひご覧ください！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
MiUmIu(プロフ) - れいぴーなさん» コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ございません。スパ子はスっとあたまに浮かんだので自分でも笑いました(笑) (2020年2月23日 23時) (レス) id: c6740f863a (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続編楽しみに待ってます!!!更新頑張ってください!! (2020年1月20日 18時) (レス) id: b9e11986f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MiUmIu | 作成日時：2019年7月9日 22時
