#27 どうしようもないこと ページ27
…それってやっぱりあり得るんだよね
もしかしたら本当は
あの顔が濃いめのチャンミンて人が
あたしのお相手かも知れないって事も…
「…どっちがタイプ？」
…そりゃあ…
いやいやいやいや長老様
そういうことじゃないでしょ!!…
「…ごめん
シリアスな顔してるからつい茶化したくなって…!
でもそこは重要かなって」
…重要よ!?
重要だけれども!!…
「…冗談だけどね
でも
1500年生きてきてこんなの初めてだからね…
混乱してるのよ私も
だって
この私がどちらが真の能力者なのか見抜けなかったなんて…」
…そうよねえ
まさか長老様にできないことがあるなんて…
「私にも得手不得手があるって事よ
こういうのはあんたのママが得意な分野でしょ」
…ああ
うちのおっかさんね
忘れてた…
「あの子は
あんたの初めてのお相手を予知してたしね
今度の事も分かるかも知れない…」
…じゃあ早速おっかさんに…
部屋のテーブルに置きっぱなしだったスマホを手に取ったら
長老様はあたしの手を抑えた
「…でももし真のお相手がチャンミンだったらどうするの…？
あんたそれでいい？」
…だって
あたしたちが生きていく上で
能力者の男性は必要不可欠でしょ
それが誰であっても…
だから相手がどっちだって
『気』をいただいて生きるしかないじゃない
それが生まれもって定められた
私達妖狐の道なんだもの
そう思うしかないんじゃないの？
…正直に言っちゃえば
あたしだってこんな生き方に疑問を感じないわけじゃない
だけどどうあがいたって妖狐に生まれた身
こうして生きていくしかないのよ…
「…確かにそれはそうね
だけどね
私だってこれまでは
何の疑いも無く
その時々のお相手を愛し抜いて
尽くし抜いて精一杯生きてきたし
それで当たり前と思ってた…
まさか他にお相手になり得る男がいるなんて
考えた事もなかったから…
…あんた
ユノさんにもう惹かれてるんじゃないの…？
あれだけの能力者なのよ
きっと深い愛情を持ってるはず
今ユノさんの心に誰かいるとしても
もしその愛情をあんたに注いでくれるとなれば
いずれはあんたと一緒になって…」
…あたしの心からも
まだアツキが消えてない
それはどうすればいいの…？
それを聞いて長老様はため息をついた
「…そうね
それだけはどうしようもないわね…」
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けぃたん(プロフ) - 実紅さん！！お話読んでてすごくおもしろいです！！お時間ある時に更新お待ちしてます♪ (2018年10月14日 16時) (
レス) id: 797f869983 (このIDを非表示/違反報告)
hunihuniyasuko(プロフ) - きゃ〜〜っつ、更新ありがとうございます。待ってました！！楽しみです。 (2018年5月17日 15時) (レス) id: aabcb05c36 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 子育てにお仕事に大変なところ更新ありがとうございます♪〜楽しみに待ってますね♪ (2014年9月4日 21時) (レス) id: 8ce55d652b (このIDを非表示/違反報告)
悠貴 綾(プロフ) - 更新、お疲れ様です。気長に待ってますんで、無理せず頑張って下さい☆ 次、楽しみに待ってます(*´艸`) (2014年9月4日 16時) (レス) id: 3014534926 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - お疲れ様です。 楽しみ に して 待ってます！ (2014年9月4日 16時) (レス) id: f0217eb4f7 (このIDを非表示/違反報告)
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