#26 ゴチョウアイヲタマワリ ページ26
「…ほらA
バイトに行くんでしょ？
送ってくから…」
長老様は私の肩を抱いて
そう言ってくれた
それから丁寧にユノさんに頭を下げて
「…一族の長として
お礼とお願いを申し上げます
何とぞAに
ご寵愛を賜りますよう…」
長老様の挨拶に
なぜか戸惑い顔のユノさん
「…あの
ゴチョウアイヲタマワリって
どういう意味…?」
…ああ
ユノさんは韓国の方だから
難しい言葉分かんないんですよ
日本人でもなかなか理解できないかもよ…
「…そうね
外国の方には難しかったかしら
…あの
とりあえず
愛して大事にしてくださいっていうお願いでございます
Aは
前のお方と思ってもみない別れ方を致しましたので
ご寵愛を頂くまでには
いろいろと時間がかかるかもしれません…
…ですが
Aの能力が
あなたのお役に立つ時がきっと参ります
どうかおそばにおいてやって下さいまし…」
また深々と頭を下げて
長老様はそう言った
「…分かりました」
ユノさんは
複雑な表情ではあったけど
私達を見送る時は笑顔を浮かべた
「電話するから…」
…はい
お待ちしております…
服借りてっちゃうけどごめんなさい
次お会いした時にお返ししますから…
「…うん
いつでもいいからね
気をつけて帰って?」
目を細めてユノさんは笑って
私の頭を撫でてくれた
何だか飼い犬の事思い出した時の笑顔みたいだったけど
気のせいだったかしら…!?
「…ちょっと!!
ほのぼのしてる場合じゃないよ
僕の話聞いてくれないの…!?」
…あの顔の濃い人が叫んだときには
私と長老様はもう瞬間移動の態勢に入ってた
「…チャンミンのこと忘れてたね」
…ああ
すっかり忘れてた…!!
目を閉じて
次に開いた時にはもう
私の住んでるアパートの一室に到着していて
…今何時!?
良かったあ
余裕でバイト間に合う…
「よかったわねえ
間に合って…
私も今日は午後からバイトなのよ
帰って二度寝するわ」
長老様は大あくびをした
…ねえ長老様
私ね…
「…ユノさんのこと…？
そうね
あの人もまだ心の中に誰かいるみたいね
さっき見えちゃった…」
…やっぱり…
「…アツキくんのこと
割り切ってしまえって事じゃないのよ
だけど前に進むっていうのは大事な事なの
それはユノさんにも言える事でね…
でもそれより気がかりな事が…
…もしあんたの本当のお相手が
ユノさんじゃなかったとしたら…？」
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けぃたん(プロフ) - 実紅さん！！お話読んでてすごくおもしろいです！！お時間ある時に更新お待ちしてます♪ (2018年10月14日 16時) (
レス) id: 797f869983 (このIDを非表示/違反報告)
hunihuniyasuko(プロフ) - きゃ〜〜っつ、更新ありがとうございます。待ってました！！楽しみです。 (2018年5月17日 15時) (レス) id: aabcb05c36 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 子育てにお仕事に大変なところ更新ありがとうございます♪〜楽しみに待ってますね♪ (2014年9月4日 21時) (レス) id: 8ce55d652b (このIDを非表示/違反報告)
悠貴 綾(プロフ) - 更新、お疲れ様です。気長に待ってますんで、無理せず頑張って下さい☆ 次、楽しみに待ってます(*´艸`) (2014年9月4日 16時) (レス) id: 3014534926 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - お疲れ様です。 楽しみ に して 待ってます！ (2014年9月4日 16時) (レス) id: f0217eb4f7 (このIDを非表示/違反報告)
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