#25 胸にしまっておくべきこと ページ25
…長老様でも分かんないことあるんだあ
1500年も生きてるのに!?…
「1500年生きてるとかいちいち言わんでよし!!
…うーん
でも
本当に分かんないわ
判別がつくとしたら…
…どちらかの命が尽きた時か
二人の絆が完全に切れた時…
かな？」
…かな？じゃないでしょ長老様！
じゃああたしは一体どうすればいいんですか…？
長老様はまた悩み始めた
「…さあ…
こういう場合は…」
…こういう場合は!?…
「…愛し愛されるお方について行くべきでしょうねえ」
あたしは思わずユノさんの顔を見た
愛し愛されるお方といったって
ユノさんはあたしのこと
愛してるわけでもなんでもない
自分しかあたしの妖狐の姿を見ることが出来ないんなら
自分が助けるしかないって感じ…
それは親切心というか責任感というか
あたしはユノさんにとって
決して唯一無二の存在ではないわけで
それはあたしだって同様で…
ユノさんのこと素敵だなとか優しいなとか思っても
何だか今の気持ちは本当の愛じゃないって自覚してる
ましてやアツキとの始まりが
あんなにゆっくりじっくり形を成していったものだったのに
あっけなく終わってしまった上に
最期の言葉を聞くこともなくアツキが逝ってしまったから…
長老様には私の複雑な気持ちが分かったらしい
「A…
アツキくんのことはもう胸にしまっておきなさい
あんたはまだ250歳…
この先まだまだ寿命があるのよ
永く永く妖狐の身で生きていかなきゃならないんだから
私達は人間の男に愛されないと生きられない
…それは分かっているでしょ？」
じゃあ
あたし達
こんなに長い間なんのために生きてるの？
愛するため？
愛されるため？
なんで能力や毛並みを気にして生きているんだろう
何百年も何千年も愛を探してさまようなんて
短い寿命を太く短く生きられる人間がうらやましい…
そう思うこともないわけじゃないけど
この身に生まれついた自分を呪うわけにもいかない
泣いたってわめいたって人間にはなれないんだから…
黙り込んだあたしに
ユノさんは優しく言った
「…Aさん
元気出してよ
僕出来る限りのことするから
…ね？」
出来る限りの事っていったい何よ
アツキの事胸にしまっておける程
あなたが愛してくれるわけじゃない
あなたにだって
誰かと別れたばかりって言ったじゃないの
その人の事
あなただって忘れてないんでしょ…？
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けぃたん(プロフ) - 実紅さん！！お話読んでてすごくおもしろいです！！お時間ある時に更新お待ちしてます♪ (2018年10月14日 16時) (
レス) id: 797f869983 (このIDを非表示/違反報告)
hunihuniyasuko(プロフ) - きゃ〜〜っつ、更新ありがとうございます。待ってました！！楽しみです。 (2018年5月17日 15時) (レス) id: aabcb05c36 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 子育てにお仕事に大変なところ更新ありがとうございます♪〜楽しみに待ってますね♪ (2014年9月4日 21時) (レス) id: 8ce55d652b (このIDを非表示/違反報告)
悠貴 綾(プロフ) - 更新、お疲れ様です。気長に待ってますんで、無理せず頑張って下さい☆ 次、楽しみに待ってます(*´艸`) (2014年9月4日 16時) (レス) id: 3014534926 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - お疲れ様です。 楽しみ に して 待ってます！ (2014年9月4日 16時) (レス) id: f0217eb4f7 (このIDを非表示/違反報告)
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