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「ひっ、ゆ、優太！？」
私の真横にある口からは熱い吐息が漏れている。
…これ、やばいやつだ。
額を触るとすごく熱い。私、看病のために来たのに悪化させてしまった。
慌ててそこから抜け出し、優太をベッドへと運び込もうとする。
「っ、わり…肩、貸して」
ぼんやりと目を開いた優太が私の肩に手を回して、ベッドに入る。
先程コンビニで買ってきた飲みものを渡して、ハンカチで汗を拭いてあげる。
「Aの手、冷たくて気持ちいー」
私の手を頬にあてて、すりすりと甘えてくる。
それがかわいくて、両方の手を頬にあててあげた。
「何か食べた？」
朝からずっとこの調子で一人なんだからきっと何も食べられてないはず、という私の予想は見事に当たっていてゆっくりと頷いた。
「ゼリー買ってきたけど…どうする？材料あるならお粥でも作るけど…」
「手作りお粥も捨て難い…けど、離れたくないからゼリーがいい！」
さっき私のこと『ずるい』だなんて言ってたけど、そっちも大概だ。
「食べらせて…？」
なんて、子犬みたいな瞳で見つめられてしまったら断れない。
ゼリーの蓋を開けて、付属のスプーンで掬いとる。
「はい、あーん」
半分開いた口にゼリーを入れると、美味しそうにそれを食べてくれるので次から次へ入れた。
「俺、桃好きなんだ」
桃を口に含んだ時、笑顔でそんなこと言われるから思わず胸が高鳴ってしまう。
「じゃあ、薬飲んで寝よ？」
机の上の乱雑に置かれてある薬の箱を取って、量を確認してから二粒手に取って渡してあげる。
ぐいっと男らしくそれを一気に飲んだ優太。
「ゆっくり休んでね…私、帰るから」
そう言って立ち上がろうとした時、袖をクイッと引っ張られた。
「一緒に、寝たい」
決していやらしい意味ではないと分かっていても、なにか来るものがある。
私をじっと見つめてくる優太への返事に困って、目線を泳がせていると先にあちらが口を開いた。
「絶対風邪うつさねぇから…だめ、かな？」
絶対にうつさない、という言葉に根拠なんてきっと全くないだろう。
けれど、いつも元気な彼のこんなに弱った姿を見ると、口が勝手に動いてしまう。
「いいよ…」
私の返事に優太は目を見開いて驚いた後、幸せそうに笑った。
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みく(プロフ) - ココナッツさん» すいません、間違えてパスワード掛けていたみたいです！外しました！大好きって言って貰えて嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年11月20日 18時) (
レス) id: 40f869e6e0 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - あの、この場所ですいません！故意に恋して。のパスワードってどこでわかりますか、？あの作品大好きなので、教えていただけると嬉しいです！ (2019年11月19日 23時) (レス) id: 7e36391c02 (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - 岸くんの素直で純粋な所にキュンキュンしてしまいました。海人君との絡みもドキドキでした。岸くんから避けられる場面では苦しくて読みながら泣いちゃいました。また続きが読みたいです！ (2019年8月4日 10時) (レス) id: bafeb54348 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 岸くんの真っ直ぐに素直に気持ちを言葉にしてくるところと考えすぎて言葉を省いたり伝えるのをやめてしまうところが出ていて翻弄されてく感じでキュンキュンしました！一か月経った後どうなるのかとても楽しみです！ (2019年7月16日 5時) (レス) id: 1feca42a09 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - kayakoさん» コメントありがとうございます！岸くんに一目惚れされたら人生最高ですね笑勿体ないお言葉ありがとうございます！もう少しで完結ですのでお付き合いいただければ嬉しいです！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: 40f869e6e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みく | 作成日時：2019年7月4日 19時
