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【「マルコ隊長ぉ
もう2日もご飯食べてないじゃないっすか！」
あぐらをかいて扉の前にどっしりと座るマルコにそういうクルー達
「いつご飯食うかは俺の勝手だろうがよい」
「まる2日はまずいですって！
確か人間は2日食べなかったら死ぬ...あれ？4日だっけか？」
「ばーか3日だ！」
「と、とにかく！心配ッスよ隊長ぉ」
「やいややいやいうんじゃねぃよい」
「そんなこといったって...オヤジィ！
オヤジからもなんかいってくだせぇ！」
「グララララ、ほっとけ
マルコの好きなようにさせておけぇ
長男の珍しいわがままだぁ
おもしれぇじゃねぇか」
「ありがとよいオヤジ」
疲れを隠しきれない顔をしながらも笑うマルコを見て心配そうに見るクルー達
しかし白ひげはにっと笑い、甲板へ出ていった
するとガチャとノブを回す音が響き、全員の視線がそこに向かう
ゆっくりと小さく開かれた扉の隙間からは不安そうな表情を浮かべながらも警戒したように扉の先のクルー達を睨む少女がいた
ドアの隙間から見える顔や手からは痛々しい傷がある
「なんだ、腹減ったのかよい？
お前らなんか持ってきてやれよい」
「は、はい！」
バタバタと慌ただしく走っていくクルー達を見送ったあとマルコはAに目を向ける
「ほら、俺しかいないんだから怖くねぃだろうよい
そんな睨むんじゃねぃよい」
マルコの言葉に少女は驚いたように目を丸くする
「なんで...？」
「そりゃあイカつい男どもに囲まれたら怖いだろうよい
ほら、早く出てこいよい
手当できねぇだろ」
マルコがそう言うと少女は少し迷ったような顔をしたあとゆっくりとドアを開けて外に出る
扉の開く音を聞きながら救急箱を開いて準備するマルコ
「(出来れば医務室でちゃんとした手当をしてやりてぇが...
下手なことして怖がられる方が困るよい
とりあえず簡単な処置だけでも...)」
そう考えるマルコの少し離れたところに座る少女
「そんな所じゃ治療できねぃよい」
「......ぶ？」
「？」
「大...丈夫？
ご飯2日も食べれてないんでしょ...？」
「!!」
思いもしなかった言葉に動揺するマルコ
そんなマルコの様子を見て少女は少し怯えたように言う
「あの人達は...いっぱい食べてたのに」
「あの人達ってのは...あのゴロツキかよい？
そりゃあ俺はあんな奴らとはちがうからな」】
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
