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「！」
そう泣き始めるAを見て狼狽えるマルコ
どうすればいいのかとしばらく迷った後もっとAに近づいて暖めようとするマルコ
するとその気持ちを知ってか知らずかAは力なく笑っていう
「ふふ、あったかい」
しかしAの震えは止まらない
しばらくそのままマルコは考えるとAから離れて背中を見せる
「(このままほっとくのも腑に落ちないよい)」
「？」
暖かさが離れて少し寂しげなAが首を傾げる
マルコはバサッと羽を広げるとバサバサと羽を振る
「乗れってこと？？乗っていいの？」
そういうとマルコは軽く首を縦に振る
そんな様子を見て恐る恐るAがマルコの上に乗る
「つ、潰れない？大丈夫？」
「(これぐらいで潰れるわけねぇだろうよい…)」
それでもやはりAの足は地面から離れることがない
「(これだと、逆に危ないな…)」
マルコが考え、パッとAの方に顔を向ける
「？」
「しっかり捕まってろよい」
「へ？！え？！しゃ、しゃべっ…ねえ今喋った？！」
そうマルコの顔を覗き込もうと動くA
Aの足が完全に地面から離れる
その瞬間マルコはバサッと羽ばたく
「きゃあ！！」
そう声を上げてマルコにしがみつくA
「ま、ま、待って！！ちょっと待って！」
「…」
「言葉通じるんだよね？話せるんだよね？！」
そう目をぎゅっと瞑りながら叫ぶA
「そんなに首絞められたら苦しいよい」
そういってマルコがAに目を向ける
「こわっ、怖いから！怖いから止まって！」
「大丈夫だよい
落ちても海に落ちる前に捕まえてやるよい」
「そういう問題じゃない！」
涙目でそう訴えかけるAにふっと笑うマルコ
「ぐえっ、そんなきつく首掴むんじゃねえよい
ほら、折角空飛んでんだ
目開けろよい」
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
