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薄々気付いてた
気付いてたけど...
｢Aー！お使いか？！｣
｢A！甘いもの好きだろ？
これ買ってきたんだ！｣
｢A、動物好きなんだろ？
このぬいぐるみやるよ｣
｢A｣
｢...なんであんなにメンタル強いんですか...？｣
今日一日でシャンクスに貰ったもので両手が塞がっているAが呟く
｢おかしい...
私の故郷じゃ1回断ったらもう来ないのに...｣
レティシアはベックマンからもらったぬいぐるみを枕にしてソファに寝転がりながら答える
｢1回でめげるような意気地無しが海賊になれるわけあるかい｣
｢うぅ...なんだか毒気が抜かれる...
海賊って皆あんななんですか？｣
｢かなりのレアケースだよアイツらは｣
むぅとシャンクスに貰ったぬいぐるみを見つめるA
｢海賊にものをもらうなんて｣
｢捨てる？｣
｢...｣
｢そんな大事そうに抱えてるのに文句言うんじゃないよばか｣
そう楽しそうに笑うレティシア
｢というかレティさんもらったぬいぐるみ枕にしていいんですか｣
｢こんなんで壊れたりしないよ｣
｢それはそうですけど｣
そういう問題？とAが考えていると入口の奥からここ数日ですっかり聞き慣れた声が聞こえる
｢A〜！
向こうに綺麗な花畑が...って、レティ一人だけか
Aはどこに行ったんだ？｣
｢Aなら部屋に戻ったよ
ったく何回も何回も来て
少しは我慢できないのかい｣
｢ずっとしてるだろ｣
｢どこが？｣
｢付き合おうって言ってない｣
｢そういえばそうだね｣
｢せっかく好きそうなAの花つんできたんだが...｣
｢花の好みなんていつ聞いたんだい｣
｢そりゃもちろん俺の独断と偏見｣
｢ばかだろアンタ｣
｢レティ
レティに似合いそうな花をとってきたんだ
酒屋によく似合いそうだろ？｣
｢ほんとだ
ありがとねベック
へぇチューベーローズかい｣
｢あぁ、そういえば今夜空いて｣
｢ない
花瓶どこにやったかな
ほらシャンクスも渡しな｣
｢あぁ
ってあぁ？！｣
唐突なシャンクスの叫び声に面倒くさそうに答えるレティシア
｢なんだい｣
｢花が萎れてる！！｣
｢それだけ強く握ってればね
子供じゃないんだから力加減ぐらい知りな
これだから
｢レティまで言い出すのか...｣
｢冗談、からかっただけさね｣
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
