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「買い出し行くったってあんた……
昨日まで寝たきりだったのに何言ってんだい」
「寝たきりだったから早く体の訛りを取らないと！
それにレティさんにタダで住まわせて貰う訳にはいきません！
それにこの前酒樽重い酒樽重いって言ってたじゃないですか！
手伝います！」
「いや言ってたけどさ
あんたみたいなちっこいやつ連れてったらすぐ迷子になっちまうよ」
「うっ、私の一族では平均身長です…」
そう話す2人の横にある窓からは活気ある町が見える
ここはファツナ島
ここらで一番と言われるほどの大きい島二つの中継点となる島だからかこの活気は収まることを知らない
平気で170cmの人が歩いているこの島では155cmのAは小さすぎるだろう
「でも私は……
いえ逆に迷惑になってしまったらいけませんし大人しくいます…
ごめんなさい……」
そういうとAは落ち込んだように下を見る
「全く
誰が迷惑だって言ったんだい
子供の面倒見るのは慣れてるのよ私」
そういうとカランカランと扉を開けるレティシア
「ほら行くよA」
「！！はい！」
パァァァと顔を輝かせて答えるA
「それじゃああんたはあそこに泊まってる商船で酒樽を頼むよ
そうだねそろそろあの海賊達もくるから20樽ぐらい」
「20？！」
「重かったら運ぶの手伝ってもらいな
分けて運んでもいいしそれは任せるよ」
「えっと、いくらですか？」
「お金ならさっき渡したでしょ」
「え？あのよく分からない硬貨ですか？」
「え？あんたんところはその硬貨じゃないのかい？」
「はい
そもそもお金はあまり流通してないですし…」
「へぇ変わった島があるもんだ
じゃあとりあえずそのお金分買っといておくれ」
「はい！」
「タチの悪い不良もいるから気をつけるんだよ！」
「はーい！」
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
