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「わっ！」
「おいレティ！！」
「だ、大丈夫です！
ちゃんと私も運ぶので！」
「何抱きついてんだ羨ましい！」
「そこかい」
面倒くさそうに突っ込むとレティシアはニヤリと笑う
「やだねぇ
アンタはまだ軽い方なのよ？」
「何？」
「ほら後見てみな」
そう言われるとシャンクスは荷物を崩さないようにと慎重に後ろを向く
「後ろなんか何もない……何も無い？！
ベック！おいベックどこだ！」
「そんな声荒らげるんじゃないよこの子が怖がるでしょ
ほら数十m後方見てみな」
そう言われ、シャンクスは目を凝らして後ろを見る
するとその先にはシャンクスの半分ほどの荷物を持ったベックマンが時々膝をつきながらゆっくりと歩いていた
「ベック〜！！！
なんでそれだけの荷物で…！
体調でも悪いのか？」
ふぅ……と余裕ぶりながらもガクブルと膝を震わすベックマンにそう声をかけるシャンクス
「いやその箱の中身全部醤油とか水とか小麦粉とかだから」
「鬼か！！！」
「酒屋は買い出し大変なんだ
折角男手があるのに今使わないでいつ使うんだい
ほらベックはあんなのも運べるんだ
シャンクスも運べるだろ」
「運べてねぇ！運べてねぇよ
もうほぼ引っ張ってるんだよ！」
ぜぇ…はぁ…ぜぇ…はぁ…と肩で息をする二人
「レ、レティさん流石にお二人とも限界なんじゃ…」
「ほっときな
変な虫が離れていいだろ」
「こんな扱いした挙句虫扱いか…」
「そこいらの虫でも捕まえて運ぶの付き合ってもらったら？」
楽しそうにそう笑うレティシア
「ベック
お前の嫁さんどうなってんだ…」
「ふん
女はちょっと気が強い方が良いだろ？」
「ちょっとじゃないと思うが…」
コソコソの話す二人を置いてさっさと歩くレティシア
Aは二人を心配そうに見つめるもレティシアがかき氷やなんだと渡すと楽しそうにはしゃぎ始めた
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
