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【Aの方を向くと何故か扉の外へかけて行った
「何したいんだよい」
「俺が知るか
まあ、手も空いてるしAと遊ぶのも悪くねぇだろ」
「オレはまだ仕事残ってるよい
早いところ部屋に戻るか」
そう立ち上がると遠くの方からAの声が響く
「座っててー！！」
「……」
無言で座り直すマルコ
「オイ笑うんじゃねぇよい」
「あっはっはっ！！！いや面白すぎて」
腹を抱えながら机をバンバンと叩くサッチと一部のクルーたち
「あー体が痛ェ……」
入口から肩を動かしながら白ひげが入ってくる
「オヤジ、また雑魚寝しただろい」
呆れたようにマルコが言う
「ちゃんとベッドで寝てる
今日は少し寝すぎただけだぁ...」
「悪いなオヤジ、今Aに付き合ってんだ
飯は後にしてくれるか」
「グララララ
ああ、わかったぁ」
そういうと白ひげは専用のイスに座る
すると丁度入口からAがたたたっと走ってくる
部屋に入ると白ひげに気づいたようで嬉しそうに笑いながら駆け寄った
「おじちゃ！！お寝坊！」
「あぁ、どうした
マルコたちに遊んでもらってんだろぉ」
「ちーがーう！私がやってあげるの！」
「やってあげる？」
「うん！！見てて！」
そういうとAはサッチ達の元へ走りマルコの隣にいかにも女の子が好きそうなキラキラした装飾の着いた髪飾りを置いた
そこで少し察したマルコが少しずつAから離れる
「何するんだー？A」
「あのねぇ私が二人の髪の毛結ってあげるー！」
「おぉ！そうかそうか！」
「あー...俺はちょっと...いいよい」
「...お兄ちゃん...いや？」
「オイオイこんな可愛いAがやってくれるって言ってんのになぁ？酷い兄ちゃんだ」
そういってAを膝に載せるサッチ
Aは今にも泣きそうな顔をしながらグッとこらえてサッチの胸に蹲った
「うっ...」
キラキラの装飾の着いたゴムで結ばれたくないという思いとAの思いを無駄にしていいのかという葛藤が戦うなか、それは早くに決着が着いた
「マルコ」
いけ、と言わんばかりの白ひげの視線を見てマルコは観念したようにため息をついてサッチの隣に座り直した
「分かったよい……好きにしてくれ...」
「！！わぁ！やったぁ！
お揃いにしよーね！みんなで！」
「えっ、二つ結びは...あーあーあー！！わかったよい！！好きにしろ！」】
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年12月3日 9時
