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「「「!!!」」」
突然な告白に三人が驚く
『理由は言うつもりはない
一応Aのプライべードに関わる話になるからさ』
「なんだいそんな意味深なことを言っておいて隠すのかい」
『オレ、Aに嫌われたくないし〜』
「やばいやつだよい」
「お前あんま人のこと言えねぇよ?」
『そこで頼みがある
一旦でいい、オレの気持ちが落ち着くまでAにはさっきした話をしないでくれ』
「あの子は向こうに帰りたがっているのにかい」
『それでもだ
向こうに戻ってオレ達はあの子が幸せになれるとは思えない』
「オレ
『この前海兵が数人集まっている時にAが聞いたんだ
どうしてここの世界からいなくなったのかってな
…でもそれは皆わからないって答えてたよ
多分皆オレと同じ考えだろう
小さい頃のAを見ているからこそわかる
Aは暗くなりすぎた』
「あの子が暗い?」
『あの頃からいた海兵みんなが思ってるだろうよ
あの子はもっと活発な子だった
年のわりに大人っぽくなったとも言えるな
大人にならないと生きてられない世界なんだろ
向こうは
写輪眼のことは聞いたか?』
「…ええ
一族を守る為に、必要なものだとも…」
『人を殺して得るものが良しとされてる世界で
あの子は幸せになれるのか
オレにはそう思えない
きっと今帰る方法を言ったらAは躊躇わずにやる
頼む
帰り方を教えないでくれ
この世界は広い
それを教えてやってくれ』
「…わたしに頼んでいいのかい
そんな…大役」
『オレは海兵である以上上の行動に口を出せない
殺されるかもしれないところに置いておくのは酷だろ
それに、オレの地位がもっと高くなったらすぐ迎えに行くって』
「誰が渡すかよい」
『とにかく、オレの妹を、頼んだ』
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2022年12月3日 9時