14 ページ16
・
「え! マイキー君と付き合ったんだ!?」
「そういうことになった……」
「そっか。でも立ち直れたなら良かったよ」
マイキー君と付き合うことをヒナに報告すると、ヒナは優しく笑った。
きっと心配させてしまっていただろうから、前向きな報告ができて良かったと思う。
カフェオレを意味もなくクルクルと回しながら軽く笑う。
「ほんと、ヒナには迷惑かけっぱなしだよ」
「そんなことないって! 私たちの仲なんだから気にしないの!」
「ありがとう」
そう言ってくれるヒナに笑いかけ「ところで」と切り出す。
「武道君とは順調?」
「急に!」
ヒナは少し頬を赤くすると、微笑んだ。
「うん、順調だよ」
「よかった!」
ヒナは中学2年の時からずっと武道君と付き合っている。何度か会ったことがあるが、高校生になってからは敵同士の不良グループだったため、会うこともなくなった。
春と違って武道君は確実にいい人だ。春も私には優しかったけれど、武道君の場合は世間的にも人柄がいい。
まぁヒナもいい子だからなぁ。
…………あれ、じゃあ私は?
「なんで私、やばい人にばかり好かれるのかな……」
独り言のように呟く。
マイキー君だって、もちろん優しいけれど心の中に大きな闇を抱えているし、春はヤク中……。
おっかしいなぁ。
「あはは……。でも2人ともAのこと大好きだよね」
「春は違ったみたいだけどね」
「ごめんごめん。でもマイキー君、三途君がいてもなおずっと好きだったんでしょ? きっとAのこと大事にしてくれるよ」
「そうだね」
マイキー君は高校の時に私に一目惚れし、以降ずっと私のことを好きでいてくれたらしい。
それを付き合ってから聞いて、腰を抜かしたものだ。
「これともそろそろ、お別れしないとな……」
私は、首元のハート型のネックレス__私の宝物だったネックレスをギュッと握りしめた。
795人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りゆ - 最高… (2022年2月7日 14時) (レス) @page32 id: 84a89ccece (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 華さん» たくさんコメントくれてありがとうございます!!支えられていました…😌頑張ります! (2022年1月30日 11時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - チョコプリンさん» チョコプリンさんありがとうございます😭これからも頑張ります!! (2022年1月30日 11時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 祝!完結!これからも応援してます!頑張ってください! (2022年1月30日 9時) (レス) @page32 id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます☺️私は最終話の幸せそうな2人を見れて笑顔になりました🥰🥰🥰これからも応援させていただきます📣 (2022年1月30日 8時) (レス) @page32 id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みくる | 作成日時:2021年12月8日 20時