検索窓
今日:36 hit、昨日:25 hit、合計:570,946 hit

◇200 フライデー。 ページ50

.






『ごめん』

「…」

『ごめんて、』









さかもとがすっぱ抜かれた週刊誌
それが私の手に渡らないわけもなくて。


別に女の人がいるお店に行くのだって、遅くに帰ってくるのだって、私は別にいい。



今だって怒ってるわけじゃない。
私は、“ちがうんだ” “そんなんじゃなくて”って言葉よりも先にさかもとがあやまってきたのがいやだった。







「なんであやまんの?」

『え?』

「なんで言い訳の前にあやまんの?」

『それは、』

「あやまられた方は、本当だったんだなって思うよ。そう思うなら私は言い訳を先に聞きたかった。」

『ちがうんやて』

「最後にはわたしの所に戻ってきてくれれば、さかもとが女の人と食事してたとしても、女の人がいるお店に行ってても怒らない」







だけど、



だけどさ…








「だけどそれはっ… 私にわからないようにしてほしいっ…」









過去の週刊誌のことは、だいたい知ってるからなんとも思わない


たださかもとが彼氏になってからは、どうしてもそういうことに敏感になってしまって。





『泣かんで?…』

「っ、…」








いつもの慣れた匂いに包まれて、ぽつりぽつりとさかもとは話し始めた。









『あの記事は話盛られてるけど、キャバクラには行った。
せやけど俺、店に入って一緒の席に座った女たちには大事な彼女おるから余計なことに誘わんでなって釘刺したし、すぐ店も出たんやで?』

「…」

『このごめんは… 嫌な気持ちにさしてごめんなのごめんやで?…』









別にいいって言ってるけど、心のどこかではさかもとが取られてしまうんじゃないかっていう不安があった。



こんな私のどこがいいのかなんて、私には全然わかんないし。






『許してAっ…』









ほらずるい。
私が許しちゃうポイントを全部知ってるんだから。





「…そんな女の人たちよりも、私のほうがさかもとのこと好きだもん…」

『ん、俺も好き』









けんかじゃないのに、仲直り。

この小説の続きへ→←◇199 ブーイング。坂本side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
698人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

実玖(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!明日は移行予定です! (2017年7月5日 22時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - えりさん» 私も苦手です…wwww (2017年7月5日 17時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
えり - 玉ねぎwwうんうん、わかる〜あれは慣れですホント(笑) (2017年7月5日 12時) (レス) id: 10f951dba3 (このIDを非表示/違反報告)
えり - お久しぶりです(*´ω`*)水っぽいものww夏場は私もそうやから人の事言えないです(笑) (2017年7月5日 12時) (レス) id: 10f951dba3 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - テストお疲れ様です!楽しみにしてました((*´∀`*)) (2017年6月30日 20時) (レス) id: 93a99f4975 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:実玖 | 作者ホームページ:http://mikupepe//pa-na  
作成日時:2017年4月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。