ライブ終了後過呼吸発作を起こしたら推しが助けてくれました。

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｢なっ、なん、えっ、認知、えっ、｣

テンパって文章にならない言葉を漏らす。
あぁ、恥ずかしい。
それを聞いたそらるさんは｢ぶはっ、｣と吹き出した。

笑い、声。
俺を笑う声。

あぁ、嫌だ。

好きな、大好きな声のはずなのに煩わしさしか感じない。

俺を笑うな。もう、笑うな。

俺が何をしたって言うんだ？


…笑われる度に、思い出すから。
笑わないで欲しかった。


｢＿＿俺が空閑だったなら、なんなんですか？｣

｢＿＿あなたは、何を、笑っているんですか？｣

すごく、冷たい目を、声をしていたと思う。俺は。
そらるさんが呆気に取られた顔で俺を見ていた。

｢俺はもう平気ですから。ありがとうございました。さようなら。また次のライブの時に逢いに来ますね。次は迷惑かけません。今日のことは、俺のことは、忘れてください。｣

にっこりと笑って俺はそう告げた。

死にたい気持ちを、抱えて。





(……はやく、かえらなきゃ。)

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