単なる恋情【d!】 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:14,295 hit

↓ ページ13

tn side

「じゃ、、A俺帰るな。帰るときにお医者さんに聞くから、楽しみにしててな。」

『、、うん。』

そろそろ面会時間が終わる。
その事をAに告げ、帰る支度を始める。
Aの顔はあまり元気があるようには見えず、どうしたのかと少し心配になる。

「、、A？なんかあったん？」

『、、ねぇトン氏。トン氏はさ、、めんどうだなって思ったことある？』

「え？どゆこと？」

『私、、これだから一人で歩けないでしょ？いつも外出する時だって車椅子押して貰ってる。正直トン氏、、私のことなn((「そんなわけ無いやろ！？」

Aが言い終わる前に肩を掴んでそう反論する。
流石に声が大きすぎたか、Aはびっくりしたような顔をしてこちらを見ている。
ただ、今はそんなこと関係ない。

「そんなわけ無いやろ？俺はAと一緒に居るの楽しいし、足が無くてもAはAや。面倒だなんて思うわけ無い。むしろ楽しい位やで？」

『、、トン氏。』

「実はな、、今度外出したときに言おう思っとったんやけど今言うわ。」

「俺と結婚してください。」

そこまで言うとAは大粒の涙を流して泣いた。
嬉しくなかったかと不安になるが、Aはすぐに泣きながら笑みを浮かべて俺の方を見る。

『うん、、ｸﾞｽﾞｯ、、ありがっ、、ありがとう！』

そんなAを抱きしめればまた泣き出す。
俺も少し涙が出てしまった。
これで、Aと一緒に居られる。
俺が居ないとなにも出来なくて、俺にすがるだけの可愛いA。
これからそれが毎日見れるなんて最高じゃないか。

最初はただの純愛だったのに、いつからこんなに俺の心は穢れてしまったのだろうか。
この穢れた心がAにバレないように、生活するのは頑張らないとな。

「A、、好きやで。」

『私も好きだよ。』

あぁ神様。俺が何をしたって言うんや。
Aが事故に合わなければ、俺は普通で居られたのに。

足の無いAは、やっぱり美しい。

アポテムノフィリア……四肢欠損性愛

END

作者はグ口いの大好き筋肉モリモリマッチョマンの変態です。