爪一枚【d!】

19枚目 ページ19

貴方side



___________________
____________


『んで、、これどういう事？』


「だから俺らにも意味分かんないねん。」


あの後すぐに二人を召集し、詳しい話を聞いた。
２人とも、すぐに私の保険証とか通帳とか探してくれたらしく、ついでに家賃の請求書も持っていってあげようと思ったらしく(絶対悪意)ポストを開けると白い箱の中に、赤黒い爪がたくさん入っていたとの事だ。


『、、たしかに。ここのネイルの剥がし忘れは私のだわ。』


「じゃあ何でAの爪がAの家にあんねん！」


『私が知りたいコネシマ声うるさい。』


少し気が動転しているようで、コネシマは情緒がおかしいし、ロボロも少し顔色が悪い。
二人にはこんなもの見せてしまって申し訳無くなる。


「じゃあやっぱりAが自分で、、？」


「いや。流石にその可能性は低いやろ。自分で自作自演しようとしてもゾムと俺がシャオさん巻き込んで3時まで飲んでたし、なんならそのままリビングに雑魚寝してたから誰か通ったら気付く筈やで。」


「あと血とか、、この手でどうやって扉開けたりあの口の小さいポストに箱をいれたりするんだよ。」


考えても謎は深まるばかりだ。


「ホンマに、、。このままじゃいつかシャオロンとか俺らも被害被るぞ。それこそ当事者のAなんていつころされるか分からへん。警察はなんて？」


「電話したけど無能やったよ。ったく、、風習に取り憑かれてヤバイ事だと思ってもあらへん。」


ことごとく無能だな。
私の身の危険も、私を助けてくれてるこいつらにも危険が向いてしまうのだけは嫌だ。


続く

20枚目→←18枚目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す