俺ほんまに幸せやわ。 (ページ21)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:36,690 hit

３ページ21

俺は廉を玄樹を岸くんに任して、廉の前に向かい合わせになるようにして座った。

紫【廉？俺な毎日夢見んねん。お前と一緒にロケにいってる夢。その夢見るとさ、夢の中にいる廉が目が覚めてもいてくれたらええのにって思うことが毎日あんねん？なあ？誰が俺の間違え素早く訂正してくれんの？廉じゃないの？俺のライバルお前やねん。戦う相手いなくなったら俺耐えられへん。それにさ？ファンのみんなの事悲しませるん？ライブの時廉のうちわが必ずある。応援してくれてる！その子達の事も考えろ？】

廉【その治療したって半年しか生きれへん。それやったらこの5人と楽しいことしていきたい。もうこれ以上のわがままは言わん！最後のお願い聞いてほしい。】

俺らは黙るしかなかった。

しばらく誰も発しない思い空気の中に一人の声が聞こえてきた。

海【廉？廉が言うなら俺は反対しない。辛い治療を一年半も続けてきたんやもん。休みたいよな？俺廉のそのわがまま聞く！これ以上廉が苦しい思いする方がかわいそう！】

勇【こいつさ？夜中になるとさ？震えながらないてんの。怖い怖いっていいながら。吐き気、食欲がなくなる。髪の毛も抜ける。一番辛かったのは同じ部屋のとなりのベッドの子が、廉と同じ病気でなくなったとき泣いてたわ！今日帰ってきてからの廉、めっちゃ生き生きしてる。このままみんなで一緒におろ？】

じんぐの一言一言が俺の心に刺さった。

俺含めての3人は納得行き決心もついたけど、一人納得いってないやつがいた。

廉【玄...玄【もう勝手にすれば？廉なんか大嫌い！】

ﾊﾞﾀﾝ！

泣きながら玄樹は外に出ていった。

じんぐは慌てて玄樹を追いかけた。