あったかいお紅茶を【オリジナル】

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お茶が終われば掃除の再開！
…しようとしたんだけど、倉の奥に何かの骨みたいなのがいて全然集中できないし気味悪いし…
「もしかしてヒト…？」
そうだとしたらやばいよ…白骨死体じゃんこれ…


近寄ってよく見てみる。
作り物だとしたら良くできてるなぁ…


まじまじ見ていると骸骨が動いた気がした…
「ひいっ！」
こわっ！なにこれこわっ！心霊現象じゃんむり！！！助けて！！！

慌てて後ずさる。

なんでーなんで私だけこんな目に合わなきゃなんないのー…！！

「どないしたん？Aちゃん」
突然耳もとで声をかけられてさらに驚く

「うわぁああっ！」
「Aちゃん！ちょお落ち着きぃっ！」
朱陽さんががっちり肩を掴む

落ち着いていられるかよ〜〜〜こんなの〜〜

「ホネが…ホネが動くんだもん…」
遠のいてく意識をなんとか保って骸骨を指差す

「えぇ？何言うとんの……。って、この御札…」
困惑してる朱陽さんは骸骨の肋骨に貼られてる御札を見た
これがどうしたんだろう…？


「…俺良う知らんけど多分こいつガシャ髑髏やな」

「ガシャドクロ…？」
聞いたことないや、何なんだろう？


「ほら妖怪におるやろー？馬鹿でかい骸骨、あれやって」
いやあれって言われてもあんまりピンとこないんだけれども…


「触らへん方がええよ、祟られるで〜」
がお〜と爪を立てるようにして朱陽さんがからかう


「まぁた子供扱いですかー？見た目そんなに変わんないのに」
ブーブー文句を垂れ流していると、後ろからパキパキと音がする。


ん？


後ろには何がいるかって…？骸骨だけだけど…



「…Aちゃん、振り返らずに全力ダッシュしい…？もうからかわへんさかい…！早う！！」

青ざめた顔の朱陽さんがちょっと面白くてもう少し見てようと思った。
きっとこれもいたずらの一つなんでしょ、私知ってるんだからねえ〜？


「危ない！！」


「えぇええっ！！ちょっと！？」
朱陽さんは私の腕を引く
近い近い…！！なになに！


「Aちゃん！なんで言う事聞かへんの！」
「朱陽！！これはどうしたんだ！！！」
紕閠さんと、創志郎さんがやってくる

目の前には倉の天井まであるでっかい骸骨…


「ガシャ髑髏…！！」
紕閠さんはゴニョゴニョと口の中で何か唱えて、スーツの内ポケットから御札を取り出す。
そして骨に貼る


「紕閠、どけ！」
今度は創志郎さんの声が倉に響いた





ガシャドクロは粉砕骨折した。

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