検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:49,193 hit

神鳴り ページ28

「どうぞ…」
創志郎さんが居なくなった玄関ホールで、立ち尽くしてた私に
紕閠さんはハンカチを貸してくれた

「ありがとうございます…」
目と鼻は真っ赤になってると思う


「ご自分の事をそんなに責めないでください。」
肩を包まれ、優しい声が耳に届く
なんて少女漫画だこれ…?


頷くことも首を横に振ることも出来ないまま、紕閠さんの事を見つめていた

私の部屋に向かってるみたい

普通、主の従兄弟の方を気にかけるべきだけど…
なんで……



「《隠れ》っていうんです」
紕閠さんが私の部屋に入って、座れと椅子を手でさす

急に何を言い出すかと不思議に思いながら
私は木で作られた椅子に腰かける

「朱陽様が作られた現実とはまた別の空間。
若様が壊された時、ガラスが割れたようになっていたでしょう」

紕閠さんが扉をパタンと閉めた

「ああ…はい。」
曖昧に頷いてみせると


「あれは一つの防衛で、空間をくりぬくことで現実からの干渉を一切受けないようになっています。
上級の鬼にのみ使うことを許された術です」


このように…
と呟いてから紕閠さんは姿を消した


すぐに空間が歪んで紕閠さんは戻ってきたけど
待って…緋閠さんも鬼なの?


いや、まあそうか…。


「外部から壊せるのもまた、上級の鬼のみです」

あまりよく分かってないけど
まあ、とりあえず私には使えない物ということはわかった


「ちなみに、術者に危険が及べば及ぶほどこの術は強化されます。
先程私が試した強さだと、物に当たれば解けてしまいますし…範囲も自分の周りだけです」



朱陽さんのはショッピングモールまるまる覆ったくらいかな…

「術者に触れていると、そのなかに入れたりしますか?」

私はきっとその空間に入れたんだ。

「ええ、もちろんです」




また、何か知ってしまった。

調べ→←隠れ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
設定タグ:執事 , オリジナル   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

saya(プロフ) - 味噌汁さん» 確かに、ビックリしましたけど、最後の賢正のセリフはかっこよかったです。。。(TωT)/~~~ 私も久しぶりにこんなにドラマにハマったので待ち遠しいです♪ (2016年11月1日 23時) (レス) id: 95169321dd (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁(プロフ) - sayaさん» そうですね〜二人の演技にみごとに騙されてしまいました…。日曜日が待ち遠しいです (2016年11月1日 22時) (レス) id: 2bbd48963b (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - 味噌汁さん» ですよね!敬語じゃない賢正も良かったです♪眼鏡を取るところとか、スイッチみたいで、これから後々過去が明かされていくみたいなんで気になりますね〜 (2016年11月1日 21時) (レス) id: 95169321dd (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁(プロフ) - sayaさん» 分かります〜!普段の一人称が「俺」って所にギャップというか、男っぽさを感じて好きです!!ありがとうございます〜! (2016年11月1日 17時) (レス) id: 2bbd48963b (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - 味噌汁さん» ディーンさんのアクションとか、私服とかも良かったですよね! もちろん、1番は執事賢正の姿ですけど♪ 楽しみにしてますね(TωT)/~~~ (2016年11月1日 16時) (レス) id: 95169321dd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:味噌汁 | 作成日時:2016年10月30日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。